見出し画像

読書が与えてくれたもの。

コロナ禍になり外出が減り趣味のない私は暇を持て余していました。
そんな中YouTubeのvlog巡りにハマり
好きなクリエイターさんはみんな読書を趣味としていた。
動画はもちろん、言葉選びが上手で、うまく動画に言葉をのせて魅了していくのです。
 
同世代の人たちは読書をしている人は少ないと思っていたのに
ほとんどの方がたくさんの本を読んでいました。
影響を受けやすい私は、他にやることもないし何か一冊だけでも読んでみようと思い書店へ。
 

興味があるかないか。

自分では本は苦手だと思っていました。
雑誌ですらちゃんと読まないのですから…
小学生の頃、夏休みの定番の宿題である読書感想文は大の苦手でした。
まず本を選ぶのが大変だったのを覚えています。
あらすじを読んでも読みたいのか読みたくないのかが分からないし。
そもそも興味がないのだから、選べるわけがないのです。
相性のいい本は数ページ読むと本の世界に入り込むと思うのです。
無意識に次のページ次のページへと…。
相性の悪い本は何ページ捲ろうとただの文字の羅列なのです。
途中で読むのをやめ、感想文はあらすじを丸写しで適当な感想を述べる…笑
しかし、今回は自分の意思です。
人から指示されるのと自分から興味をもってしてみたのとでは当然やる気が違いますよね。
 

まずは本選び。私の楽しみ方。

どんな本が読みたいか。重要だと思いますが、たくさんある本の中から選ぶのは無理です。
ネットで調べればたくさん出てくるでしょう。
表紙?タイトル?やっぱりあらすじ?人気の本?
好きなクリエイターさんたちのおすすめを読めば……んーそれも違うと思いました。
確かに皆さんが紹介する中でそそられる本はたくさんありました。
だけど最初は自分で読みたい本を探さなければと思ったのです。
 
私が選んだ本は、映画化された本に目を付けました。
観たかった映画を観られなかったので原作を買ってみたのです。
キャストも大体わかっていたので、最初からすぅと読めました。
読んでいく中で、頭の中で映像を作ります。
実際の映画はどんな感じかはわからないので、自分で好きなように映像を作るのです。
家の間取りはこんな感じ、街並みはこう、アングルはこうだ。
それが楽しくて、夢中で読んでしまいました。
それから、数冊映画・ドラマ化された原作を読んでいったのです。
 
次はクリエイターさんのおすすめの小説を
自分でキャスト選び、映像を作りながら読んでいきました。
時には自分が主役なんてことも…
殺人犯になったり、中学生の女の子になったり、旅人になったり、
何故そんなことをするのだろう。私ならこうするのに…。
何度もページを戻ってみては…どんどん本の世界に夢中になる私がいました。
きっと妄想癖があるのだなと今になって気づきました。(笑)
 
小説以外にもエッセイ本も読んでみました。
エッセイは実体験も多く含まれるので小説とはまた違う面白さがありました。
著者一人一人の生き方や、考え方、感じ方、いろいろな発見と驚き。
小説、エッセイ、どの本にも正解も不正解もなく、自分を信じることの大切さ。
これから生きていくためのヒントも得られます。
物事を別の角度から見てみよう。今度からこう声を掛けてみよう。
これを取り入れてみよう。
段々と私のひねくれた思考が洗われていったのです。
 

自分と向き合う。

本を読むと現実から離れることができ、一人になれるのです。
あまり長い時間は持てないのですが、少しの時間だけでも自由になれるのです。視野思考も広がります。
読書を取り入れるようになったことでSNSやテレビを見る時間も減りました。
スマホ依存症で充電がなくなるくらい見てしまうタイプなのですが、
SNSやテレビは時々ストレスを感じていました。テレビの音も雑音としてとらえることもありました。
本を読んでいる間は音が邪魔になるのでテレビも消して、スマホも機内モードオンにしています。
自然とデジタルデトックスができていたのです。
読書をしない時でもテレビを付けずに過ごすことも多くなりました。
勉強をしたり日記を書いて自分の気持ちを吐き出したり。
色々なことを考える時間が増えたように思います。
以前は音がないと怖かったのですが、今は無音が心地いいです。
窓を開けて外の音をBGMにしたり、静かな音楽をかけることもあります。
 
 

電子書籍より紙の本。

電子書籍も持ち歩くのに便利でしょう。
でも私は紙の本の方がいいです。大きいものは嵩張ってしまうけど。
紙の香りやページをめくる音、どこまで読んだか進み具合が分かる。
気が付くと表紙が少し破れていたり、捲った時の癖がついていたり。
気に入った文章には線を引いて、ページの角を折っていたり、
どれだけその本を読み込んだかもわかります。
私的に電子書籍よりも読書に集中できるし、何より手元に残りますから。
達成感もあるかもしれません。
 
 

書店までスキップスキップランランラン。

本を読むようになって、近所に大きな書店ができたこともあり
たまにある平日休みの日は書店へ行くことが多くなりました。
買うものを決めずに何時間も同じ棚を行ったり来たり…そんな時間すら楽しい。
小説の他にも教材や、建築物も好きなので家の間取りの本だったり、世界の建造物・その国々の家を紹介する本だったり。
色々なものに目を奪われてしまいます。
書店の中にはカフェもあり買った本を家まで待てずに珈琲を飲みながら読みます。
購入前の本もカフェで読めたりもするのでありがたい。
 

気持ちの変化。

読書を始めたことにより、自分の気持ちや考え方を見つめなおす機会が増えました。
少しずつではあるけれど心が穏やかになっていくのです。
せっかちな性格も少しはゆとりができたように思います。
もっと早くに始めていたら…とも思いますが、それでも読書を自分の好きなことにできたことが私にとってすごく大事なことです。
 
 
小学生の頃の私に教えてあげたい。
こうやって読んだらあなたは本を楽しく読めると思うよ。
色々な見方も変わって、もっと楽しくなると思うよ。
大丈夫、読書好きになれるよと。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?