見出し画像

広報視点で「語れるガイドブック」を作ったら、とても良かった話

こんにちは。オトバンクの佐伯です。このnoteは #PRLT (Lightning Text) Advent Calendar 2022 の12月15日分の記事です。

今回は、地道だけど取り組んでとてもよかった事例についてまとめます。

説明コストが高いものは、広がりづらい

以前、BRIDGEの平野武士さんがツイートされていたこちら。

「説明コストを下げる」ことも広報の一つの役割だよな、と当時ツイートを見た際にとてもハッとさせられました。

今回は、「説明コストを下げる」のを目指して、「この1冊を読めばオーディオブックについて誰でも語れるようになる」をコンセプトにオーディオブックのガイドブックを制作したのでその制作過程と、制作してみてよかったことについてまとめます!

📎素材集めの際に考えたこと

まずは、サービスについて語るための素材集めから。

サービスについて「聞かれる」ことが多い広報だからこそ、みんなが知りたいだろうポイントは抑えられていると思います。その各ポイントに関する情報を、いろんな角度でまとめていくのを意識しました。

・取材、記事化してキーパーソンの頭の中身を言語化する
やや概念的な内容についても、適切な表現でまとめるべくインタビュー→記事化してまとめる機会をつくりました。それぞれの頭の中にあるとても大事な考えを、記事にしておいてみんなで閲覧できるようにする感覚です。今回は①創業までのストーリー ②制作の流れや制作にまつわるエピソードについて、改めてまとめ直しました。

特に、制作に関しては言語化しづらいところが多かったですが、ディレクターが自分の頭の中にある考えを正確に伝わるまでインタビューに付き合ってくれたので助かりました。

▼ベースとなった記事

・ユーザーインタビューで、「利用者イメージ」を見える化
実際にオーディオブックを使ってくださっている方に、オンラインでインタビューを行いました。「こんな風に使われてるんだよ」をできるだけリアルなイメージで話せるよう、かなり具体的にお話を伺いました。

ガイドブックを制作したラブソルさんがイラスト化も…!

・利用調査/アンケート
オーディオブックの利用傾向に関して、ユーザーアンケートを実施。N=1の話だけではなく、「全体的な傾向」もまとめておいて説明できるよう調査を行いました。

また、本当によく聞かれるのは「どの作品が人気なの?」という話。サービスページに「その時のランキング」が掲載されていますが、もっと長期でのトレンドをまとめておく必要があると感じたので、ユーザーアンケートを元に人気作品のランキングも掲載しました。

・「このサービスは、アプリで使えるの?」モヤっとを解決
そもそも「これはアプリサービスなの?」という点も実はよく質問をいただきます。そこで、最も多いアプリ利用について理解してもらうべく、アプリの機能についてまとめました。

・業界にも目を向けた情報を
自社のサービスについてまとめるでけでなく、業界関係者の方の声も掲載。このガイドでは、オーディオブック化した作品の著者様の声を、引用させていただきました。

・社会視点での情報も盛り込む
さらに広い視点で、オーディオブックの意義を伝えるために、社会的な視点での情報を最後に記載。

利用者の方からの声でも多くいただく、①「IT機器使用の増加→目疲れからのオーディオブック利用」観点で眼科医の先生から、②「子供への読み聞かせニーズ」観点で大学院教授の方から、それぞれ寄せていただいたコメントを掲載しました。

✍編集・デザインはプロにお願い

情報が集まったら、編集とデザインです。ここまでの構成と情報の収集は私が行い、冊子の編集・デザインはプロの方にお任せしました。

今回ガイドブックを制作してくださったラブソルさんは、上でも紹介した中の人の取材や記事化など素材集めの段階でもご一緒していたので、サービスに関して熟知した上で、このガイドブック制作にも取り組んでいただけてとても助かりました……!

さらには、ラブソルのみなさんが、このプロジェクトをきっかけにオーディオブックのファンになってくださったのもとても嬉しかったことの一つです。

▼制作くださったラブソルさんの記事

📕ガイドブック完成!人から人へサービスが広がっていく

ついにオーディオブックのガイドブックが完成です!👏
ガイドは、オンライン・紙のパンフレットの両方で配布することにしました。

パンフレットについては、現在約1000部ほど発行しています。
特に社内ではお客様もよく通るスタジオ前に常時配置しているので、よく手にとっていただいているようです。(スタジオ前というベストスポットに配置してくれたのは、社内の方です。感謝!)


ガイドブックができてから、社内で「サービスをどう説明すれば良いか?」という質問をもらうのがぐっと減った気がします。さらには、他社の方・ユーザーさんから、「ガイドブックを使って周りの方にオーディオブックの紹介をしたよ」という話をいただくことも。

説明コストが下がったことの嬉しい影響が、少しずつ出てきている気がします。

ちょっと宣伝🙇ガイドを置ける場所を募集!

少し宣伝です🙇

もし『うちの会社・店に、「オーディオブックまるわかりガイド」をおいてもいいよ!』という方がいらっしゃったら、ぜひご一報ください……!
(佐伯 もしくは pr@otobank.co.jp 宛にご連絡ください!📧)

このガイドがさらに色んな所に旅立って、オーディオブックの魅力について少しでも多くの方に知っていただけたら嬉しいです。

▼オンラインはこちら

好きだからこそ、「1/3も伝わらない」問題に向き合う

最後に少し、自分語りを失礼します。
好きなことって、やっぱり説明するのがものすごく難しい。

オーディオブック制作の苦労を身近で知っているからこそ、「本当はもっと大変なことも色々あるけど……」という気持ちもあるし、サービスの良さ、サービスの魅力、経営陣や社員についてなど話したいことはモリモリいくらでも出てきてしまう。

だからこそ、このガイドブック制作をきっかけに、「これだけは伝えたい」エッセンスが何なのかを絞り込めたのは非常によい機会でした。

プチトライですが、やってみて非常によかった!!!事例だったので、この機会にまとめてみました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?