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う○こ

目が覚めて、リビングのカーテンを開けると小さな庭にう◯こがあった。庭の真ん中に堂々と横たわっていた。形状から察するに猫のう◯こだろう。

私はひとまずう◯こは放置して、顔を洗い、コーヒーを淹れ、家族と食事し、子供を幼稚園バスに乗せて帰宅し、洗い物を終えたところで再びう◯こと向き合った。

やはりう◯こはそのままの姿でそこにあった。あたりまえのことだ。う◯こがひとりでに動き出すことは無い。う◯こはすっかり乾いていて、朝陽に照らされて黒く鈍く光っていた。生み落とされたのは昨晩に違いない。

猫は何を思ってこの場所にう◯こをしたのか。そこでなければならなかったのか。う◯こを通して私に何かを伝えようとしているのか。或いはう◯こが「ここでいい。」と猫に促したのか。

ならば仕方が無い。う◯こは見ず知らずの猫によって生み落とされ、私は行きずりの猫のう◯この始末のために生み落とされたのだ。これは運命である。

私はスコップでう◯こを優しく掬い取り、小サイズのポリ袋に入れてゴミ箱に捨てた。そして手を洗い、冷めたコーヒーを一服して溜飲を下げた。



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