厚生労働大臣会見概要(令和6年10月2日)
北海道在住の鶴木貞男@コンサポ登山社労士です。
北海道小樽市にある「つるき社会保険労務士事務所」で特定社会保険労務士として社労士業務を行っております。
先日の福岡厚生労働大臣の定例会見について要約してみました。
福岡大臣会見概要(令和6年10月2日)
1. 年金制度改正について
質問: 来年度の年金制度改正の方針と大臣の考えについて。
7月の財政検証で、女性や高齢者の労働参加の増加により、将来の年金給付水準が改善されると報告された。
被用者保険の適用拡大や基礎年金の給付水準の確保に取り組んでいる。
年末に予定される社会保障審議会での議論に向けて、慎重に進めていく方針。
2. 最低賃金引き上げと賃上げ支援について
質問: 最低賃金1,500円の目標と賃上げ支援について。
物価上昇を上回る賃上げを実現するため、賃上げ支援が重要。
最低賃金の引き上げについては、総理の指示を受け、議論を加速。
中小企業の賃上げを支援するため、価格転嫁や生産性向上の環境整備にも力を入れる。
3. 長崎の被爆体験者への医療費助成について
質問: 被爆体験者への医療費助成と訴訟対応について。
長崎の被爆体験者に対して、年内に医療費助成を開始する予定。
政府は被爆者健康手帳の訴訟に控訴したが、被爆体験者全員に医療費助成を行う方向で事業を進めている。
4. 解雇規制見直しについて
質問: 解雇規制(整理解雇の4要件)を見直す考えについて。
整理解雇の要件は長年の裁判例で積み重ねられてきたもので、現時点での見直しは考えていない。
労使間での十分な議論が必要で、今後の労働市場改革に対応し、多様な人材ニーズを満たすことが重要。
5. 健康保険証の廃止とマイナ保険証への移行について
質問: 健康保険証の廃止時期と国民への影響について。
12月2日に健康保険証の廃止を予定しており、マイナ保険証への移行を促進する。
移行に際して不利益を感じる国民が出ないよう、アナログとの併用も含めて対応を進める。
6. ドラッグ・ラグとドラッグ・ロス対策について
質問: 日本の医薬品承認遅れ(ドラッグ・ラグ)と未開発(ドラッグ・ロス)への対策について。
海外で承認されている薬の国内開発の遅れを改善するため、臨床試験の見直しなどを進めている。
創薬の促進と「エコシステム」の構築が重要で、製薬企業や政府、アカデミアとの協力を強化していく。
7. 石破総理の社会保障見直し発言について
質問: 社会保障制度の見直しに対する大臣の考え。
総理の発言を受け、厚生労働省としても社会保障改革に取り組む方針。
具体的な対応については、今後の検討を進めていく予定。
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