【小説レビュー】方舟 倫理観に訴えかけるクローズド・サークルミステリ
私が読んだ忖度なしの小説レビュー。
今回は、夕木春央さん著書「方舟」を紹介です。
「方舟」はどんな小説?
夕木春央さん著書「方舟」は、不気味な地下建築に閉じ込められた主人公たち一行が事件に巻き込まれるクローズド・サークルミステリです。
水没していく地下施設を脱出するために、誰か一人を犠牲にしなければいけない極限状態の中、殺人事件が発生します。
犯人を生贄にするために互いに牽制しあい、疑心暗鬼に陥っていく。
結構ディープな内容です。だがこれが面白い。
人間に深層心理が垣間見えて、とてものめり込んでしまいます。
書籍紹介文
今回は、夕木春央さん著書「方舟」のレビュー・感想を述べていきます。
序盤のあらすじ(ネタバレなし)
大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた主人公の柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになります。
この地下施設はとても怪しげで、部屋がいっぱいあって、拷問器具なんかもあったりします。
「そんな場所で一晩過ごすなんてやめときゃいいのに、」と思いながら読んでました。
翌朝、地震が発生して施設の入口が大岩でふさがれて閉じ込められてしまい、そんな中で殺人事件が発生して、、、
事件の動機が全く分からないし、正体不明の地下施設の不気味さも相まって不穏な予感が漂いまくってます。
この辺の雰囲気が読書の楽しさを盛り上げてくれます。
それに、閉じ込められてから事件が起こっているので、主人公たちからすると、殺人犯は間違いなくこの中にいる。って状況なわけです。
でも施設から出ることは出来ないので、誰か分からない殺人犯と一緒に過ごさなければならないという事態に、互いに猜疑心が膨れ上がっていくのです。
自分だったら耐えられないな、
読み終えた感想
読み終わった瞬間、「これ、おもしろ!」ってなった。
いや、正確にいうとラストが面白いんです。
衝撃的すぎて、やられた感が大きかった。
ネタバレになるので詳細は語れませんが、とにかくヤバい。
最後の最後で、伏線を回収してそんなオチが、、、って感じです。
インパクトが強くてしばらく頭から離れませんでした。
最後まで気を抜けない小説だなと思います。
まとめ
夕木春央さん著書「方舟」は、雰囲気から伏線など、とても練られたクローズド・サークルミステリです。
これは文句なしに面白かったですね。本格ミステリが好きな人にもおすすめです。
間違いなく楽しめる1冊なので、興味があればぜひ手に取ってみてください。
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