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思うとおりに歩めばいいのよ


実家で過ごす、お正月2日目。

母の本棚で見つけた1冊。

絵本作家で、素敵なガーデニングで有名になった
ターシャ・テューダーの本、
「思うとおりに歩めばいいのよ」

昔、母も私も彼女の特集をテレビで見ては、
彼女の生き方に憧れた、懐かしい思い出がある。

そんな彼女の1冊を、久しぶりに見つけて、
はじめてちゃんと読んでみた。


実はここ数ヶ月ずっと、
私はどう生きたいのか、
どういった将来に自分は立っていたいのか、
ぐるぐる思い悩み、迷っていた。

ハンドメイドの仕事だけでは
やはり生活はできないため、
副業として(収入的には主軸だけど)
他の仕事に就いている。

つい最近、ずっとやっていみたい仕事の面接を受け、
無事に合格し働き出してみたものの、
なんだか楽しめない自分がいることに気づいた。

それと同時に、やはりハンドメイドの仕事も
なかなか上手くいかなくなってきていた。

夢に描いていたものが、なんだかよくわからない。
やってみてもなんだか違う。
好きなことをしているのに贅沢を言っているようだが、
ずっとどうやって生きていきたいのか迷っていた。

そんな悩みがあるなかで、久々に手に取ったこの本。

彼女の生き方、言葉に、すごく感銘を受けた。

いくら大好きな絵の仕事をしていても、彼女は
「わたしは、売るために絵を描いているの。」
という。

「生活のため、食べていくため、
そしてもっと球根を買うためにね。」

度肝を抜かれた。

好きなことを仕事にすることは、
無償の愛でやるような、
させてもらっている、ありがたく思わないといけない、
そんなイメージが私の中で勝手にあったが、
そうでなくていいのだ、と気付かされた。

ハンドメイドの仕事も、
作品の価格の付け方に随分悩まされた。

コンサルをしている友達に
相談を乗ってもらったおかげで、
なんとかちょっとずつだが、
高い価格をつけても
罪悪感をもつ感覚は薄れてはきたが、
それでも、後ろめたい気持ちがある。

でも彼女は、
「生活のためにやっているのだ」と割り切っている。

当然、人は生きていかないといけない。
稼ぐためだけに作っている、と言ってしまうと、
それはとても冷たくかなしいものとなってしまうので
それだけは避けたい思いだが、
それでも、相手も自分も、十分満足し、
win-winの生活をしてはじめて、
幸せを生み出すものを作り出せるのではないだろうか。

すごく大切なことに気付かされた。
少し自信を持てた気がした。

ターシャは、
「人生哲学のようなものがあるとすれば、
ソローの言葉がいちばんよく代弁して」いるという。

「夢に向かって自信をもって進み、
思い描いた人生を生きようと努力するなら、
思わぬ成功を手にするだろう」

自分が好きだと思うことを、自信を持ってやっていい。

すぐ結果を出さないといけない
と思ってしまう自分だが、
自分が数年後どう生活していたいか、
そこを考えて、そのように生きようと努力する。
そうしていきながら、
答えを探してもいいのかなと、自分を許せた。

ゆっくりだけど、試行錯誤しながら、
本当に自分も、ものを受け取る相手も、
幸せになるものを、作っていける生活をしていきたい。

ターシャの本に、
2022年、年の初めに再会できたことに、
とても感謝している。

がんばろう。

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