いつもと違う、道・駅・人
鶴形商店街は、倉敷えびす商店街から少し入ったところにあります(私はプロ迷子ニストである為、場所の説明はとてもへた)。
仕事にプライベートに、息継ぎを忘れそうになる時は、あまり歩かない道を歩きたくなります。今日はちょうど雨が降る前で、風も涼しかったし。
すると写真に収めておきたくなるような風景と出会えることがあります。
と、このように私は鶴形商店街近辺を散歩をしたあと、アリオ倉敷でお団子を買い、
一緒に食べようと思っていた人には会えなかったので、諦めて倉敷駅から電車に乗って岡山駅に向かうはずでした。ところが。
乗る電車を間違えてまさかの逆方向へ。
なんか今日はいつにも増してぐだぐだで、少々ションボリしていたので、景気付けに、下りた駅の椅子に座って、電車を待ちながら一人お団子パーティーを開催しておりました。
お団子も全部食べ終わって、
「緑が綺麗だなぁ、風が気持ちいいなぁ」と
写真を撮ったりぼんやりしたりしていたら、反対側のホーム(私の背中側)から「すみませーん!」と男性の声。
最初は自分が呼ばれているとは思っていなかったので反応できなかったのですが、2回目の「すみませーん!」でなんとなく振り返ってみると、男性は私を呼んでいました。
「私、なんかマズいことしたかな」と、何故か一瞬不安になったのですが、その男性はただ岡山方面の電車が来るホームが2つあるうちのどちらなのかを知りたいだけのようでした。
私は「岡山はこっちー!」と返事をしました。
男性は私にお礼を言ってくださり、私がいる方のホームに降りてきました。
そこで男性と少し世間話をしました。
男性は現在 名古屋、大阪などを活動拠点としているかたで、学生時代はこの近くの大学に留学していたことがある中国出身のかたでした。とりわけ高梁川の自然を気に入っていらっしゃいました。私にとって高梁川は、たくさんのアヒルが泳いでいたことで印象に残っている川です。
ほか、今日は涼しいこと、夜から雨が降ること、そのかたは昔岡山駅前のラーメン屋さんで深夜バイトをしていたこと、岡山中心部にはスーパーが少ないこと、高梁市はそのかたにとって第二の故郷であること、私の仕事のことを労ってくださったりなど、そんな感じの話をしながら電車を待ちました。
10分ほどで電車がやってきて、隣に座るのもナンだったので少し離れたところに座って、私は窓の外を眺めていました。そして脳内反省会。
「中国」と聞いたとき、なぜ私は自分が中華風の音色や旋律が好きであること、魯迅が好きであることなどが思い出せなかったのか。なぜ3本もあったお団子を一人で食べてしまったのか。
くよくよしているうちに岡山駅につき、再び少しの距離をその男性とご一緒できたので、私は魯迅が好きなのだという話をする機会を得ることができました。
エスカレーターを昇りながら、中国の話、柳川(岡山中心部)の話をして、最後そのかたは連絡先を交換することを提案してくれましたが、私は「また会えたときに」と言いました。
そしてお互いに「気を付けて」と言って別れました。
もしここまで読んでくださったかたがいるとしたら、ありがとうございます。
なんとなく今日の一期一会のことは記録しておきたかったのです。
見出し画像は、谷内六郎さんの「土のにおい」という絵の一部です。
谷内六郎さんの絵は、NHKみんなのうたで放送された「フルサト」(NOKKO & GO)
という歌のアニメーションでご覧になったことがあるかたも多いかもしれません。
中華風の秋らしいメロディの歌です。
♪「フルサト」(NOKKO & GO)
https://note.com/preview/n5d614501d5e0?prev_access_key=ab7568fff4ca0984c769e86f6bd86dd6
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