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昨日たまたま1時間、時間が取れたので「世界を旅するワイン展」に行ってきました(実は今年2回目だけど)
ナチュールブースで「これ、ありますか?」って聞いたら、そこのイタリア人に面と向かって第一声

「試飲だけの方はお断りです」

って答えが返ってきて
クッッッッッッソ萎えました。

そりゃ私は1本5万10万のワインをこんな催事でおいそれと買ったり、カートいっぱいにワインを詰めてる余剰所得溢れてるマダム&ジェントルマンとは違う。

でも、本当に美味しいとか、誰かと飲みたいと思えば、多少(とはいえ、頑張って諭吉2、3人)は高すぎても一期一会の出会いとは思って買っていくんです。
それには売り手の愛や熱意も大いに買っていて、店舗で買う場合は「この店なら」「この人からなら」って信頼できるところしか買いません。
売ってるやつにそんな品性のない対応しかできないワインなら、もうマズいとしか思えんね。
タダ飲みは褒められたもんじゃないけど、私だって有料試飲じゃなければ自分に手がでないものは頼まないだけの良心はある。本当にガッカリータよ。

買ってくれる人が一番大事なお客さんというのもそうだけど、自分たちのブランドを評価したり、知ってもらうことも必要って考えがないのは冷めますね。
わかる人だけわかればいい、っていう変な空気だったり、他のワインを妙にディスったりする面倒なワイン通にはいたりしますけど、そういうのはいけ好きません。

みんな違ってみんないいし、1,000円の楽しみ方もあれば10,000円の楽しみ方も、100,000円の楽しみ方もあっていいと私は思います。

行きつけのバーで、竹鶴17年を手に入れたマスターが
「俺たちが転売なんかしたら終わりじゃん」っ言われて、めちゃくちゃキュンとしたんだけど
お酒の価値を知って、正しく伝えていく人がいなきゃ、お酒はどんどんなくなっちゃっていく気がするのです。

もう周りが禁酒し始めてるし、アルコールとしての飲み物は消費が減ってくでしょう。
でも、長い歴史をかけて築いてきたお酒の文化や、作り手のハートや、原料へのこだわりは、時代が変わっても色あせないものだと私は信じたいです。

作り手から飲み手までをつなぐ長いカスタマージャーニーがよき旅でありますように、
次の一杯を楽しみにしております。

図解でコミュニケーションを変えることをミッションにここ3年くらい活動