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ねばならないの呪縛 ー 先入観にアディオス

自分は比較的先入観もなく、物事を斜に構えたりしないと思っているのだが
こと仕事については、これまで経験してきた『当たり前』にとらわれ過ぎていたのかもしれない

例えばこんな感じだ。
中小企業はwebにお金をかけない。よって専任担当者がいない。
やろうとすると小手先のLPばっかり作って全然ダメである。疲弊する。
みたいな…

フリーランスになってからというもの
利益をとらなきゃいけない、なめられちゃいけない、安い案件は断ろう
と、ちゃんと防御壁は張っていたわけだが、

昨日yentaで人と会って話をしてくうちにもしかしたらそれでチャンスを逃していたり
うまくマーケットフィットしなくて案件が取れなかったりしている?と考えてみるようになった
(いや、もちろんそれ以外に改善すべき部分は色々あるかと思うが)

その人は10年営業をやっていて、うち5年はweb制作だったそうだ。
自分でも簡単なwordpressの更新とかはできるものの、フロントエンドのスキルはほぼなし。
だからお客さんにも、「自由に変えたりはほとんどできませんよ」と、ちゃんと釘をさすらしい。
それでも彼の提示する額ならやっておこうと思う人が一定数いるし、既存の企業が解決できていない経営者のペインをしっかり見抜き、自分ができることを粛々とやっている。全然無理がない。
それでいてお客さんとの信頼を築いて新しいこともやらせてもらえ、無理だったらどこかに頼みますね。くらいの気取らない感じで通じているらしい。
これはすごい。

手頃な案件はきっかけづくりだし、おためしの入口に過ぎない
「次に繋がる関係を作る」「リピートしてもらう」
という意味でトライするのは全然悪くないと思うようになった。

むしろ代理店にたくさんマージンを取られるくらいなら
それもまた一部は営業経費と考えて他のところで手堅くもらうというスタイルだってある。

さらに言うと自分の中でのコンプレックスも結構あって
私は会社の研修なんてはほぼ受けたことがないし、ディレクションもデザインもコーディングも完全に独学。美大出でもない。ライティングは天賦の才(あえて自分で言う)で乗り切っているので
企業でちゃんと経験を積んだデザイナーだったり、フロントエンドエンジニアだったりライターだったりに対して、一定の負い目みたいなのがあった
それに、あの人に比べればまだまだなんじゃないかとか、このレベルで行っても大丈夫?みたいな不安もあった

でも、アウトプットが良いもので、お客さんが喜んでくれるなら
究極は「そんなの関係ねえ」
なのかもしれません。

お客さんが困っていること、求めていることに対して、自分に何かできることはないか

本当にとてもシンプルにそれが一番重要だなあと痛感させられた昨日の出会いであった。

図解でコミュニケーションを変えることをミッションにここ3年くらい活動