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パン屋の悲哀

昨日、四日の市に行ってきた、四日市に住んでいるので、名のごとく昔は四日に市が立っていたらしいが、昨日の市は昔からのでは無く、JR四日市の近くで何年か前から始まった市だ。

どうも、東京でイベント関係の仕事をしている出身者が始めたらしい、名前を知ってる歌手さんが来て歌ったりしてくれている。

この四日の市月一のイベントなのだが、私は楽しみにしている、あんまり知らない店の人が来て居たり、いつも行くお店の方がお店で出さない商品を売ってくれる。

特別感が半端ない、この特別ってのが嬉しい物なのですよね、パン屋さんが多くて悩む位の状況です。

ここではお店屋さんもガツガツしていない、普通だったら売りたくて来てると思いがちだが、どうもいつもと違うお客さんに店を認識してもらうためにしているきらいがある。

何時ものパン屋さんが居て、久しぶりの食パンとバゲットを買う、此の人コロナ感染して、その時期にヘルニアに成って、でもお医者さんからはコロナが治ってからと言われて、もうちょっとで命の危機だったらしい。

何か月が入院してやっと店でパンが焼けるようになって、今回は四日の市特性のパンを作って持ってきてくれていた。

「良かった~、久しぶりに食パンもバゲットも買えてー。」と言っていると、ありがとうと言いながらこう言った。

「入院した時は早くパン焼ける様になりたいと思って、リハビリも頑張ったんですけど、帰ってきたら浦島太郎みたいです。」ナニガ?

「仕入れ先が売れなくなって辞めてしまったり、小麦粉が倍くらいになって、でも値段は倍にできないし。」えー倍になったなら、倍にしようヨ。

「倍にすればいいのに。」と答えると、「毎日のパンをとんでもない値段にしたら、買って貰えなくなるでしょ。」と悩み深い胸の内を語ってくれる。

そうだよなー私だってパン好きでも、買う頻度が減るかもしれないなー、大変な事態なのだな。

私たちは安くしてもらいたいけど、それで潰れるくらいだったら、高く売って貰っても仕方ない。

そう考えながら、パン屋を三軒はしごして、楽しみのパンを買ってきた、ちゃんと冷凍して、また今度食べるとしよう。

仕入れの値上げが解っていても、売る物に転嫁できないって言う話は、自分がそんな業界に居たから、切なくなる。

自分達も裕福ではないけど、利益を削って生きて行くお店は、真実見たくないと思っている。

議員さんの給料を半分にして、我々に回してくれないかなーなんて考えたりしている。


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