お店は接客が大事です
次女は学生時代から、沢山のアルバイトをしていて、今はスタバで働いている。
今でこそ落ち着いて働いているが、辞めては違う仕事をするので、親としては心配をしていた。
心配したと言っても、こちらが勝手に心の中で心配しているだけで、本人には何も言わない。
だって自分の人生だから、自分で選ぶのが一番、周りが何か言う事じゃない、社会的に問題行動が有ったら言うかもしれないけど、自分で問題解決できるなら、それで良いだろう。
もう随分昔に子供の事を気に病むのは止めにした。
基本的に自分の人生だってまだ沢山考える事が有るのだから、子供の事迄考えていられない。
それに考えたところで、それで上手くいく訳でも無い、そこは親の考え損になる。
親のクセにとか、親なのに子供の事考えないの?とか言われそうだが、子供に自分で生きることを教えたら、親の出る幕は無いんじゃ無いかな、知らんけど。
その次女だが接客業が好きで、仕事を探すときには接客業が多い。
自分が接客をするから、接客される時にも厳しい、あそこの接客はあかんと言って行かなくなった店も多い。
私は気が弱いので、強気な客には為れないが、昔、祖母が名古屋の百貨店で食事をしようとして、何も食べずに帰ってきたと話をしていたのを覚えている。
「この前、○○さんと名古屋の○○○に行ったんさ、折角だからここでお昼食べようという話になって、お店に入って座ったんよ。」まあそうなるよね。
「そしたら、店員が凄く態度悪くて、全然来てくれへんの、それで○○さんが手を上げて、すいません、良いですか?と言ったの。」忙しかったんかな。
「その日って全然忙しくも無いのに、こやんから呼んだのに、水のグラスを投げるみたいに机に滑らせて、『はい』って言ったんよ。」そりゃああかんわ。
「もう注文もしたし、仕方ないなー、と思ってたら、○○さんが『もう帰ります』と言って、その店員が書いた注文の紙で零れた水を拭いて、帰ってきたんよ、私には出来んわ。」そりゃあ私にも出来ないな、私のメンタルは綿よりもやわかいからな、なんて聞いていた。
次女もその帰りますわをしたことが在るらしい。
昔の話だが、彼女がワイン酒場に勤めていた頃、フレンチのお店に良く行っていた。
ワイン酒場のオーナーが、勉強の為に色んなお店に行った方が良いと言ったのも有るが、彼女がフレンチが好きなのもあって出かけていたのだ。
以前、名古屋の高島屋のレストラン街にポールボキューズのお店が在って、彼女はそこは接客も料理も最高だと言って、家族で女子会をしたりしていた。
或る日、長女と名古屋に行った次女が物凄くお怒りモードで帰ってきた。
「もうあそこの店は行かん。」と宣言している。
「どうしたん??」兎に角聞かねば。
「ポールボキューズがさ、いつもの愛想のいいお姉さんが居なくなって、本当に態度悪くなった。」怒りは落ち着きそうもない。
「何があったん??」同じ事何度も言っているな。
「今日さ、名古屋に行って買い物終わったら、チョット小腹空いたで、ポールボキューズでお茶しようと思ったんよ。」お茶する店では無いけど、ケーキとお茶って選択肢も有るかな。
「そしたらさ、もう店員が何しに来たって態度な訳、そこらにお茶しとるマダムとか居るのに、私らにだけ態度悪いんよ、あんまり悪いから、ケーキが出てきたけど、食べんと帰ってきた。」食べんだんや。
「うん、私は食べて出ようって言ったんやけど、○○さんが(次女の事)手え付けたらあかんって言うから、食べんと出てきた。」と長女も話に入って来る。
「勿体無い事したよね。」と貧乏性の私が答えた。
「でもさ、その位せんと態度悪いの自覚せんでしょ、私は優しいお客やから、お金は払うって言って、レジに行ったんよ。」私なら次から行かないだけだけど、認識させるのは優しいかも。
「それでも、流石にポールボキューズやね、直ぐに責任者らしい人が飛んできて、何か問題があったでしょうか??って聞いてきたんよ。」そうなんや、流石やね。
「お料理は美味しいのに、接客が悪くて残念や、これからはもう来ませんって帰ってきた。」行かんよね、高くて態度悪いならね。
今朝は、フレンチの話をしていて、そのポールボキューズを思い出して、美味しかったよねと話していた。
「あそこの豚のリエットが最高だったよね、私は豚はあんまり好きでは無いけど、あそこのは大好きやった。」と私が思い出して言った。
「そうそう、メインで出てきた豚のソテーにオレンジソースが掛かっているのも良かった。」と次女も同感らしい。
「もう名古屋に無いけど、東京の店は最低で1万5千円するらしいよ。」と話のついでに言ってみる。
「その位取らんと、お店としては最高の接客や最高のお料理が出せないのかもね、今やったら良い接客かもしれんね。」次女も話している。
まあでもね、我が家は気付いてしまったんだよね、ちょっとした外食なら、自分で作った方が美味しいって事をね。
行ける事が在ったら、豚のリエットは食べたいけどね。(小さい望みだな)
文を書くのを芸にしたいと思っています。 頑張って文筆家になります。 もし良かったらサポートお願いします。 サポートしていただいたら本を買うのに使います。 ありがとうございます。