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Googleマップに頼るのは是か非か

「家作っているから見に来る?」と随分と会って居なかった同級生が連絡をくれた。

ここで三女に土鍋でご飯炊けば~、とか言っていると書いていたので、それを見た同級生が教えてくれたのだ。

同級生と言っても、中学校の時に1年だけ同級になっただけで、私は如何総会にも行っていないので、卒業後に成ってから会った事は無かった。

私は親戚とも話をするのは稀なので、昔の同級生の連絡って驚いてしまっていた。

でも折角だからと、三女に聞いてみる、彼女が拘りの可愛い土鍋が良いって云うのであれば、有難いけどお断りしようと思っていた。

「何かね、同級生が鍋あげようかって言われたよ。」と三女に聞いてみた。

彼女は拘りに無いタイプだからどう言うかな?と考えていたのだが、割とあっさり、こう言った。

「エ~、嬉しい、ええのかなー、如何しよう、伺うのに何もなしではいかんし。」まあ私もそう思っていたので、如何したらいいかななんて考えていた。

「手土産やったらスタバのコーヒーでも良くない、飲まん人の方が少ないから。」スタバ店員の次女が声を掛けてきたので、一寸した手土産はスタバで調達していく事にした。

他所に伺う時には何日の何時って指定するのが当たり前なのだが、バスか電車で言って歩くのを考えると、何時って言って着かないことも有る。

車に乗っていた時にも、渋滞で時間通りに行けないって事態が在ったけど、公共交通機関を使っていく時にも、時間に間に合わないってのが有る。

間に合わないのなら、早い目に家を出たら良いんだよ、と頭の中の正論君は言うんだけど、それがね出来ない時も有る。

それに初めて行く所はもれなく道に迷う、昔はこれほど道に迷わなかったし、車に乗っていた時期は大体で分かったのに、何故こうなったんだろう?

方向音痴なんかじゃない、方向音痴なんかじゃない、方向音痴なんかじゃない。

三回言えばその通りになると思って、口に出したところで、迷うっちゃ迷う。

兎も角、三女の都合も聞いて日を指定して連絡を待つ、土日はほら特別な予定が有ったりするかも知れんもんね。

そこは知らんけど。

「○月○日に伺っても良いですか?」如何表現すれば失礼でないのか?頭の中の正論君は行くこと自体失礼なんじゃ無いと言ってくるが、そこは構うものか。

「その日は大丈夫ですよ、午前か午後かお知らせください。」と連絡が来る。

そうか、時間が問題だよな、時間時間どうしような、10時ごろに行きたいけど、その時間に間に合わないと、それこそ問題だ。

「私は土曜日は仕事も無いし、一日空いとる。」いつもなら仕事が無いと彼氏の所に行く三女が答えた。

取り敢えず、午前とだけ連絡をしておこう、自分の中の失礼さんがまあいいよなとか言ってくる。

トムとジェリーのトムの悪魔トムと良いトムが行ったり来ているみたいに、自分の中で失礼な奴と丁寧な奴がぶつかり合っている。

ぶつかった時には大概失礼な奴が勝つから、他人さんにはさぞかしして例な奴なんじゃ無いかと思ったりしている。

そして昨日はその伺う日だった、三女と早い目に用意をして、さてバスで行くか電車で行くかと、携帯を見ている。

「如何しよう?バスで行く?」バス停に行ってみて、今度は携帯で電車の時刻を見る。

「電車でも良いかも、10分くらいで電車も出るよ。」三女が時計を見ながら聞いてくる。

そこから駅まで10分位、どちらで言っても10分ほどは歩かなければならない。

「電車で行くか。」と言って早足で駅に向かって、目的の駅に着いた。

この駅は実家のある駅で、私も高校まではよく通った駅だ、いつの間にか駅も綺麗になって、でも駅前の食べ物屋は減っていて、スーパーだけが目立っている。

そんな事を考える時間も無く、直ぐに歩かないと、遅くなってしまう、こんな時はグーグルマップだ。

タッタラー、Googleマップ、てな感じで、我が家は大概それに頼っていて、三女もそれを見ている、私は三女の携帯の地図を見ながら、歩く事にする。

「こっちて言うとるけど、何か遠くなってない?」三女がそう言ってくる。

確かに、こんな所に来るんやったっけ、何か中学校の時に聞いた時にはもっとなんて云うか、駅近やったような。

この時に私達は忘れていた、こちらの金融機関に駅から歩いて行った時にも、迷ってしまった事を。

何かね、グーグルマップに頼っているけど、あれってさ随分迷わせるんだよね、わざとか、そうなのかグーグルよ。

「ここと違う?」少なくなったとはいえ、そこここに工場が有るから、迷っちゃうんだよね。

仕方が無い、最終手段として、電話で聞いてみる事に。

「じゃあ出るよ。」と言って工場から出てきて貰った所に、私達は行きついた。

三女はキャーとは言わなかったが、土鍋を見て狂喜乱舞だった、実は銀峰さんの土鍋の様なのを想像していて、ご飯用の可愛い土鍋を想像して居なかったのだ。

帰ってからも「むっちゃ可愛い、むっちゃええ。」と語彙を無くして喜んでいた。

図々しく行って良かった、感謝しかない。

これからはグーグルマップを信頼するかどうかを考えつつ、嬉しさを噛みしめている。



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