何だか纏りない言葉です

飛行機事故でレインマンを思い浮かべるのは私だけだろうか？

正月に飛行機事故が起きて、死亡者が居なかったので、震災は大変だけど、こちらは皆無事で良かった。

そう言えば世界で一番安全な航空会社はどこだろう、そこでレインマンを思い出した。

元より私はダスティンホフマンが好きなのでこの映画は見た、見たと言ってもテレビで放送される様になってから見た。

この映画が掛かっていた時期は子育て真っ最中で、一番下の娘は生まれても居なかった、だからテレビで見れるようになった時に、時間を作ってみたのだと思う。

この映画は実話を元にしている、自閉症のお兄さんは特殊な施設で、年を取っても能力を発揮していたらしい。

この時のトム・クルーズは若かったよね、当たり前だけど、本人は若かったとか、見目の良い顔をしていたとかでは、評価されたくないだろうけどね。

この映画はトム・クルーズ演じる自由に生きてきた主人公が、絶縁状態の親の遺産を相続しようと帰省するところから始まる。

自分が借金で苦しんでいるから、親の遺産が入れば返せると考えたのだ、世界の何処でも人間は同じだよね。

帰省すると驚いたことに、親の遺産は自閉症の兄に相続されることになっていた。

主人公には自閉症の兄はタダの知能の低い人間にしか見えなかった、だったらこいつを騙して、遺産を取り上げたら良いんじゃ無いかと思う。

この自閉症の兄をダスティンホフマンが演じていた、どうもこの役の為に自閉症について相当な勉強をしたらしく、物凄くリアルだった。

兄に全ての遺産を取られたくない主人公が、兄を施設から連れ出して、相続した遺産を使おうと考えた、それで飛行機でロスに向かおうとする。

その時に飛行機は事故で死ぬから嫌だと言われる、そこで飛行機会社を上げていく。

○○○航空、○○航空、なんてね。

すると、自閉症で物が解らないと思っていた兄が、○○○航空は何年に死亡事故を起こしている、○○航空は何年に死亡事故を起こしていると言って、最終的にカンタス航空しか乗らないというのだ。

カンタス航空はオーストラリアの会社だ、ロスに行くのに乗る訳にはいかない。

仕方が無く、車で２人でロス迄行く事にする、そこで自閉症が自分の考えていた、只知性の低い病気では無いと気付いて、それから１人の人間として尊重する話なのだ。

この話は自閉症のサヴァン症候群を広く知らしめることになったらしい。

だからと言って、いまだに偏見は有るみたいだけどね、自閉症をよく知らない私は、そうなんやなーくらいしか感想は無いのだが。

カンサス航空は未だに死亡事故は無いらしい（ちゃんと調べてはいないが数年前までは確実にそうだった）、２０２４年の世界で最も安全な航空会社のランキングでは２位になっている。

因みに１位はニュージーランド航空で、カンタスとはほとんど差が無いらしい。

人間が運用している限りミスは起る、そのミスをどれだけ回避できるように、機械の更新やマニュアルを作るのかが、機械を扱い人間には求められているのだろう。

人間はそうはいかない。

多様性の時代になって、様々な人間の在り方を認める方が良いと言われだした。

それでも感じ方は１０００人居たら、１０００有って、対応は途轍もなく大変だ。

震災が有ると感じるのは、被災地ではある程度同じ対応になってしまう、それは被災地の自治体の人間も役所の人間も、全員被災者で細かな対応は精神的にも肉体的にも経済的にも無理だからだ。

自閉症の兄は音や揺れに怯えるだろうし、動物を家族として迎え入れている場合は、違う意味で避難所には行けない。

寝たきりの方も居られるだろうし、体の問題のある方も居るだろう、私なぞは皮膚の病気が有るから、身体を綺麗にできなければ、動くのも辛い事態になる筈だ。

今回の地震で避難所にいる方々に、何処かに2次避難してくださいとか、マイナンバーカードに必要な薬が解かる様にしているんだから、それを見てとか言う政治家がいる。

電気が無くて暖も取れていないのに、マイナカードが役に立つ訳が無い、家が壊れて命からがら避難所に来た人が、簡単に温泉宿に泊まれる筈が無い。

解っていた事だが、今の政治家には想像力が皆無なのだな。

人間にどうなっても良い人間は居ないし、好きな地域で死ぬまで生活する自由も有る。

政治家の皆さんは、あんな所に居るから悪い、無理やりにでも住居を変えさせるべきだとか、仕方ないじゃ無いか、限界集落に近い所に居るのだからとか言う。

それで良いんだろうか？

東京に住む人間がここは危険だから、日本の指定された土地に移住してくれと言われて、納得できますか？

日本はまるで共産主義や社会主義の様に、人間の生活までも脅かすのを是とするのかな。

私は自分の生きたい所で住んでいたいし、人に指図はされたくない、日本が自由民主国で、人の自由な発言や行動（法的に悪いものでなければ）を制限しないのなら、自由を大事にして欲しい。

人間の自由は何より、大切にしなければならないから、どうでもいい人間など何処にも居ないのだから、ダスティンホフマンが演じた兄の様に。