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【小説】恋の幻想

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不思議な縁で知り合った男女の物語です、恋ってどこで感じるのかな?と考えて書いています。
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#一緒

【小説】恋の幻想

裕子さんの寂しさが私は解る、そう思っていた、良平さんも同じだと思うけど、近い筈の家族の距…

内山祥子
1年前
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【小説】恋の幻想

「ハハハ、忍ちゃんならそう言うと思った、嬉しいな一人じゃ無いって。」裕子さんが笑っている…

内山祥子
1年前
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【小説】恋の幻想

裕子さんが話したいと言えば、私は何としても時間を取りたかった、私にとっては命の恩人に近い…

内山祥子
1年前
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【小説】恋の幻想

結婚することが決まった、決まったと言っても式をするわけじゃ無い、家を捨ててきた忍には式を…

内山祥子
1年前
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【小説】恋の幻想

良平が結婚を口に出してから、二人の感覚が変わってきた、何が変わったか解らないけど、距離が…

内山祥子
1年前
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【小説】恋の幻想

「何処で待ち合わせする?」そんな時間や場所じゃ無くて、家から出るのには覚悟も情報も要る。…

内山祥子
1年前
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【小説】恋の幻想

「めんどくさいんだよな親って、話始めると聞いてくれないからな。」駄々っ子だ。 私とは真逆の生活をしてきたんだと解る、自分が言えば聞いて貰えるのが習慣に成っているのだ。 話をしている時点で幸せなんだと、この人は思ったりもしないんだ、自分の境遇と違い過ぎて、笑ってしまいそうになる。 「遠くに学校に行くのは良いけど、私と一緒に住むのは駄目でしょ、私もそんなの望んでないし。」この人の気持ちが解らない。 一緒に暮らすって?親のお金で?学校に行きながら?何度も頭に疑問が過っている

【小説】恋の幻想

親から貰ったと言われた言葉を武器に、私はアルバイトを続けた、お金が必要だった。 学校を出…

内山祥子
1年前
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【小説】恋の幻想

裕子さんが話をして帰っってからも、私たちは付き合い続けた、恋愛に覚悟なんて要らないんじゃ…

内山祥子
1年前
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【小説】恋の幻想

「ひっさしぶりー。」ある程度二人でいる時間が増えた時期だった、裕子さんが家に入ってきた。…

内山祥子
1年前
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【小説】恋の幻想

ずっと裕子さんの存在が気に成っていた、好きだったのに結婚できなくなったのなら、気持ちはま…

内山祥子
1年前
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【小説】恋の幻想

「こんにちわ~。」ここに来るのに慣れてきて、忍は大きな声で話すようになった。 本来の彼女…

内山祥子
1年前
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【小説】恋の幻想

良平さんは随分年が上だから、相手にして貰えないかも知れないななんて考えていた。 世話を焼…

内山祥子
1年前
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【小説】恋の幻想

それからは何もかもが早く終わった、裕子が紹介した親戚は思った以上に考えてくれて、彼女の気持ちに添って手配したらしい。 それから俺たちは3人で会うようになった、こちらは心配だったためだが、忍も同年配が居ない職場で、話をする場所が必要だったのかも知れない。 「久しぶり、どうだった上手くやってる。」いつもの裕子の声が響く、喫茶店で話がしたいのだが、この声が大きすぎて家で集まっている。 「はい、皆さん言い方ばかりで。」当たり障りのない答えが帰ってきて、裕子も俺も、大丈夫かと考え