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裕子さんの寂しさが私は解る、そう思っていた、良平さんも同じだと思うけど、近い筈の家族の距…
「いいね、そんなに好きなんだ、私とは違うね。」裕子の声が少しくぐもる。 結婚すると此処に…
初めて会った時に抱きしめてくれた裕子さんを、今度は私が抱きしめている。 私は自分のこれか…
裕子さんは苦しそうに顔を歪めている、針で突いたら萎む風船みたいな緊張感だ。 「悪くは無い…
「初めまして。」兄と初めて会った時に挨拶を交わした、その時には母親と兄弟が一気に出来るの…
裕子さんが話をして帰っってからも、私たちは付き合い続けた、恋愛に覚悟なんて要らないんじゃ…
「あのなあ裕子お前が言うなよな、責任って取って無いだろ。」こちらは大変だったのだから裕子に言っておく。 結婚をするつもりで招待状も出して、式の手筈を整えた上での破棄だったのだから、無責任極まりないと、その時期は考えていた。 彼女の親も俺も手分けして結婚式を止める手配をした、そこに裕子は居なかった、好きな人が出来たとその頃は言っていた。 「責任は取ってないけど、覚悟は有ったのよ、私としてはね。」いつもの呑気な言葉が飛び出す。 この人はいつもそうだ、自分の気持ちが有るのな
何だか問題がありそうだけど、親としたら気にしているかも知れないから、こちらは何だかハラハ…
声が消えて無くなっても、まだ気持ちが残っているから、眠れない二人でいる。 お互いのぬくも…