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進路はどこから始まったか①

はじめに

2月になると、全く関係のない場所に生きていても、受験の話題が耳に入ってきます。「妹が受験生で」「受験でホテルが取れない」「家庭教師をしていた子が合格した」・・・等。
自己紹介をするにあたって、自分の進路がどこから始まったかと言えば、思い当たるのは高校生のときでした。

遡ること、15歳へ

高校は地元で知られる進学校でした。
家から近いという理由からでして、「家は貧乏だから、自転車で通える場所でないと・・・」と、親から中学時代にフルマックス洗脳されていました。
特に夢も希望もないまま、入学した高校は井の中の蛙状態。田舎の中学でそこそこ頭が良い分類に入っていた私は、もっと頭の良い人たちと出会うことになるのです。
スポーツができたわけもなく、勉強も普通。
そんななかで、今から思えば新しい価値観ーーー進学校にいがちな個性的な先生、そして、スポーツや勉強以外の本や漫画や音楽や絵や演劇を好きな友達たちに出会うのです。

勘違いからはじまる

もれなく勉強にも腰が入らず、ふわふわとしていた私は、その友達たちの多大なる影響を受け、最大のときは生徒会、野球部のマネージャー、演劇部と掛け持ちするような状況でした。
こうなるといざ大学を選ぶときに苦労するもので、夢のなかった私は少しでも好きなことの近くにいようと、偏差値と大学ランクとにらめっこしたのです。
当時好きなこと、やりたいことひとつは水族館で岩を洗う、でした。
どこかの水族館で見たのです。魚たちに囲まれながら、人の前で悠々と岩をたわしでこする姿に。。。
それが、『学芸員』という仕事かもしれない、と知ると、再び、家からほど近く(とは言っても隣県)の学芸員資格が取れる学科を受験することにしたのです。


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