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中学を卒業するわが子に送ったメッセージを公開します。

かなり前の話ですがわが子が通っている中学校のPTA会長をさせていただきました。
この季節になると、卒業式でのPTA会長のあいさつで何を話すのか?をいつも頭を悩ませていたことを思い出します。

名古屋の公立中学校では、卒業式の2〜3日後に公立高校の入学試験が控えています。卒業式で別れを惜しむ気持ちもよくわかりますが、直前に迫った入学試験=自分の前に立ちはだかる壁にしっかりと立ち向かって欲しいという気持ちを込めて、卒業式の祝辞を述べさせていただきました。
その内容が以下のものです。少し長いですが、良かったら読んでください。

PTA会長の祝辞


PTAを代表して、ひと言ごあいさつと、卒業生の保護者を代表いたしまして、ひと言御礼を申し上げます。

 まずは、卒業される〇〇名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
そして、保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。
PTAを代表して、心よりお喜び申し上げるとともに、
3年間のPTA活動へのご協力に、深く感謝したします。
ありがとうございました。

卒業生のみなさん。
3年前、自分の体より、ひとまわりも、ふたまわりも、大きな制服を着て、期待と不安を胸に、〇〇中学校の門をくぐったことを覚えていますか?
あれから3年間、苦しみ悩むこともあったでしょうが、勉強に部活動に、生徒会の活動に励み、しっかりと結果を残してきました。

また、体育大会や合唱コンクールでは、仲間と力を合わせ、互いに激しく競い合う経験を重ねてきました。そして今、3年前とは見違えるほど、大きく、逞しく成長した姿を見ることができて、とても誇らしく、うれしく思います。

 これも〇〇校長先生はじめ、諸先生がたのあたたかく、厳しいご指導のおかげです。卒業生の保護者を代表して心よりお礼申し上げます。
3年間、親身になって、子どもたちをご指導いただき、本当にありがとうございました。

 また、子どもたちが小さな時から、ずっと地域で、見守っていただいた来賓の皆さまにも、この場をお借りして心より感謝申し上げます。これまでご心配やご迷惑をおかけすることがあったかもしれませんが、ここまで大きく成長することができました。本当にありがとうございました。

さて、卒業生のみなさん。
支えて頂いた多くの方に恩返しをする、良い方法があります。
それは、みなさん、ひとりひとりが、これから進む道で、いつか、「自分の夢を実現すること」だと思います。

今から一〇年ほど前、こんな話がありました。膵臓ガンで余命宣告を受けた、大学教授が、「最後の授業」を行いました。彼には。幼い3人の子供がいました。 文字どおり「最後」となった授業のテーマは「子供時代に抱いた夢の実現」です。

その中で、彼が語った言葉を、みなさんへの「はなむけ」として送りたいと思います。

夢をかなえる道のりに障害が立ちはだかったとき、僕は、いつも自分にこう言い聞かせてきた。

レンガの壁がそこにあるのには、理由がある。
僕たちの行く手を阻むためにあるのではない。
その壁の向こうにある「何か」を自分がどれほど真剣に望んでいるか、証明するチャンスを与えているのだ。

最後に、卒業生のみなさんが、夢を見ること、そしてその夢をかなえようと地道に努力しつづけること期待するとともに、今後も私たちが、皆さんのことを全力で応援しつづけることをお誓いし、あいさつとさせていただきます。

以上。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

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