新学期の始まりーミドルスクール

アメリカでは日本の小学校六年生の年に小学校を卒業してミドルスクールに進学する。幸運なことにうちの子のミドルスクールは、小学校の隣にあり、繋がっているのでそんなに環境の変化はないだろうと思っている。

小学校では日本と同じように、一人の先生のクラスで一日過ごす。ミドルスクールでは、それぞれの先生の教室に生徒が動く。うちの子のように場面寡黙がある場合、移動時間が多いと友達を作るのに苦労するかもしれないが、一つのところにずっといるよりは気持ちてきにも楽なんではないかなと親は思っている。

ミドルスクールでは、なんだか友達を作るのをあきらめたような感じ。開き直ったような感じにも見える。この間は、みんなのいるところでランチを食べるとよくしゃべるので唾が飛んでくる。周りに誰もいないキレイなテーブルがあったのでそこで一人でご飯を食べて、宿題を終わらせたと言っていた。本音かな、本当はみんなの中心でおしゃべりしたいんじゃないのかなと思い、心が痛かった。

先日、学校からダンスパーティーのお知らせの紙を持って帰ってきた。全員参加のパーティーではなく、参加したい人だけのパーティーらしい。一週間くらいその紙を眺めていこうかな、やめようかなと悩んでいた。弟が、彼女がいないんだから絶対つまらないよ、なんて茶化していた。

ダンスパーティーの日になって、行くと言い出した。5ドルかかるらしく、わたしは一人でまたポツンとしてしまうんじゃないかと心配で心配でしょうがなかったけど、本人の意思を尊重して5ドルと、おじいちゃんの携帯電話を渡した。早く帰りたくなったら、メールするようにと。

午後2時から4時までのパーティーだったが、3時に迎えにくるようにと。私たち家族は学校の前の公園で待っていた。学校から走ってくる息子。あまり楽しくはなかったよう。知ってる子たちは一人も来なかったし、飲み物も食べ物を有料だったらしい。1時間ずっとうろうろ歩き回ってただけだったらしい。もうあんなつまらないパーティーは二度と行かないと言ってたけど、そんなトラウマになるほどのものでもなかったらしい。ほっとした。本音を言えば、うまくお友達ができて、ダンスをしたと聞きたかったけど。

帰り道では、学校での無口がうそのようにお話をしてくれ、弟からも、彼女がいないんだから楽しいわけないんだよ、そういっただろと言われてた。帰宅後は二人仲良くゲームを楽しみ、ダンスパーティーなんてもう忘れてしまったようだった。弟とはよくケンカをするけど、性格が全然違くて気が合うようなのが親としてとても安心。



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