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サチコのことわざウナ39「隣の芝生は青い。隣のシャワーの方が強くない?」

こんにちは。

昨日お知らせした通り、今日もサチコのサフレが考えた「ことわざウナ」をご紹介します。元のことわざは「隣の芝生は青い」つまり「自分のものより他人のものの方がよく見える」という意味ですね。これをサウナでは「隣のシャワーの方が強くない?」と言います。

説明するまでもなく、これです↓

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ん?



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シャワー、そっちの方が強くね?


同じ施設内のシャワーなのに、隣の人と水圧が違うような気がするのはなぜでしょう。いや、そう見えるだけで、本当はそんなに変わりないのかも。

女性にとってシャワーの強さは重要です。以前、「湯屋処まつばら」の回で、3秒しか出ないシャワーのお話をしましたが、あれは驚きを通り越して笑ってしまいました。あそこのシャワー、水圧は高いんです。ただ水の出る時間が短すぎるという・・・それも困る(笑)あの時も隣のシャワーはどうかなと試してみたりしました。すると3秒と5秒が存在する。この2秒は大きい。3秒の方を使っていたら「隣の芝生は青く」見えるかもしれません。

サウナと水風呂とととのい椅子さえあれば、他は求めない・・・と言いたいところではありますが、やはりシャワーもたっぷり出て欲しいというのが私の本音です。


人の物は良く見える。


これはサウナや温泉に限らず、あらゆることに当てはまるのではないでしょうか。「隣の芝生は青い症候群」という言葉まであるそうです。

私もかなり人と比較して落ち込むタイプの人間ですが、そういうときは「羨ましい」と口に出すようにしています。羨ましいと言われて怒る人はいませんし、言った私もなんとなく気持ちが軽くなります。例えばシナリオのコンクールで受賞した友達にも「おめでとう、羨ましいよ」と口に出します。今後の友達の活躍を想像すると、友達の芝生がすんごく青く見えてしまいますが、実際にはそんなに甘い世界ではありません。

でも「羨ましい」と言っても、気持ちが落ち着かないこともあります。

ある日、友達が私に「サチコのシナリオを貸して」と言ってきました。参考にしながら新作を書きたいと言うんです。私のでよければと貸しました。すると彼女は間も無く、大きなシナリオコンクールで賞をとったのです。「とても参考になった、ありがとう」と言われて、「・・・良かった」と言うしかありませんでした(笑) もちろん彼女が参考にしたのは構成とかそういうところであって、内容は全く違うものです。

数年後。彼女は自分のシナリオを持ってきて「よかったら感想を聞かせて」と私に言いました。早速読んで、感想をメールで送りました。すると私の感想を見事に活かして、彼女はまたまたシナリオコンクールの賞をとったのです。彼女は周囲に「サチコのアドバイスのおかげなの」と言ってくれました。皆からも「さすがサチコ」と褒められました。でも、今度は素直に喜べませんでした。「羨ましい」と口にするだけじゃ気持ちがおさまらなくて、「もう、2回も踏み台にされたよ〜」とかなり本音ギリギリまで口に出してみましたが・・・虚しいだけでした。

私の考えなのに。アイデアなのに。という驕りがあったんだと思います。でも所詮感想です。それを聞いてシナリオにし、しかも受賞作レベルにまでリライトできる人は僅かです。それに彼女は私が言っていないエピソードも加えて、主人公の感情を見事に描きあげていました。明らかに彼女の実力なのです。

彼女の芝生が青く見えるのは、彼女がしっかり手入れをして日々の努力を怠らなかったから。それを認めず、私が肥料をやって青くしたような気になっている。それが一番惨めです。「隣の芝生が青く見える」その根っこにあるものは、身勝手な「嫉妬」だとわかりました。

まあ、シャワーの強い弱いは、努力や嫉妬と無関係ですが(笑)

ととのい椅子で気持ちよさそうな顔をしている人を見ると、「あの人、ととのってるなー」と羨ましく思います。本当にそうかどうかはわからないのにね(笑) もしかして向こうも私のことを「ととのってる」と勘違いしているかもしれません。私の場合は、ととのってるフリをしているだけなんですけど。あー、早く自他共に認める「ととのい」を得たい。芝生の手入れは十分なのになぁ。

それでは今日はこの辺で。最後まで読んでくださって、ありがとうございました。


明日も(粘土ができたら)「サチコのことわざウナ」でお待ちしています。サウナのサチコより

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