岡本佐知子

外資系企業の人事等を経て、現在は日系メーカーの CHRO。週末はコーチとして、個人のク…

岡本佐知子

外資系企業の人事等を経て、現在は日系メーカーの CHRO。週末はコーチとして、個人のクライアントの方にコーチングセッションを提供しています。Funleash パートナー、Mentor For 公式メンター、Stanford MBA Class of '08

最近の記事

「ジョブ型」・「メンバーシップ型」 どちらを選ぶ? 実務の視点から。

はじめに先日、Yahoo ニュースに、「日本」と「日本以外」の雇用管理の形態を、それぞれ「ジョブ型」「メンバーシップ型」と類型化した濱口先生の記事が掲載されていました。 https://news.yahoo.co.jp/articles/6853d756e73d5b8bc4b30a2efd5c3c05476fd624?page=1  この記事の冒頭にもあるように、一時期、「日本企業もジョブ型に切り替えるべき」という言説が盛んでした。一方、最近はバックラッシュ的な、「日本企

    • 「解雇の金銭解決」の論点とは?

      「解雇の金銭解決」 - その語感だけで、反射的に拒否反応を感じる方も多いかもしれません。今回、労働法が専門の倉重公太朗先生の「雇用改革のファンファーレ」を読む機会を頂いたのですが、改めてこれはきちんと考えるべきテーマだと思ったので、考察してみます。 解雇は容易に認められないが、実際には行われている日本の労働法では、会社がいったん正社員として雇い入れると、よほどのことがない限り「解雇」はできないことになっています。定年制は認められているため、60歳(再雇用期間も含めると65歳

      • 「ジョブ型」議論に思うこと

        一昨日の日経新聞に、鶴光太郎先生による「「ジョブ型」の誤解を正す」と題した記事が掲載されていました。 本記事では、昨今のジョブ型議論ブームにおいて、「ジョブ型雇用」の定義が正しく理解されていないので混乱が生じている、としています。これにはまったく同感です。 人事業界で「ジョブ型」とは、本記事の中盤で触れられている、濱口桂一郎先生による「ジョブ型」論を指すのが一般的です。記事の中で以下のとおりまとめられていますが、濱口先生は、日本の雇用慣行とその他の欧米・アジア諸国の雇用慣

      「ジョブ型」・「メンバーシップ型」 どちらを選ぶ? 実務の視点から。