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12歳の決断

今から100年以上前。

ある少年は
オスマントルコへ留学させて欲しいと家族に懇願します。


家族からは大反対。
留学なんかしなくても
暮らせるではないか。
まだ若すぎるのではないか。


それでも行かせて欲しいと何とか説得。


バグダッドからシリアを経由しイスタンブール。

まずは旅するキャラバンを探す。
兄も途中まで一緒に来てくれると言う。
ラクダに乗るのも初めてだった。


落ちない様に、
自分をラクダに縛りつけて砂漠を越え、
兄と分かれて船で海を渡った。
合計39日間。

イスタンブールに辿り着いて
目指すは叔父が働くアヤソフィア

右か左か、どっちのトラムに乗るのか、どの駅で降りるのか。


場所を教えてくれると言う人にはすぐに出会えた。
ただし
金貨1枚と交換に、と。


当時12歳の少年は
夫の曽祖父。

詳細にわたる旅行記を残しており
これを読んでから
息子が12歳になったら
イスタンブールへ
一緒に行きたかったのだそう。


ラマダンを終えて
イードの休暇に
3年ぶりの飛行機に乗って
イスタンブールへ。


今は無事にUAEの自宅へ戻り、
ホッとしている所です。


少しずつ
旅の記録を書いていきたいと思います。
お付き合い頂けたら幸いです。