義務

今日、母が心待ちにしていた
孫が来てくれた
ひとりで来ると言っていたけど
子供たちも一緒に
コロナ以降、電話で話すことはあっても
なかなか会えなかったひ孫にあえて
もう思い残すことはないだろう
いやどうなんだろう
思うこと考えること
どれくらい記憶しているんだろう
理解力は残ってるけど
記憶は曖昧なとことも多い
彼女の思いはわからないけど
わたしの中ではひとくぎり
娘として
介護者としての義務は
果たしたような気がする

今朝、母はおしめを濡らしていた
尿バルーン、チューブが
詰まっているのだろう
パジャマもシーツも濡れていた
尿バルーンの入れ替えをまたするのか
もうしなくていいだろう
おしめを替える回数が増え
わたしの介護の負担も増える
でもそんな日々も
もう長くは続かないだろうと思う
点滴はしない
だから
たぶんこのまま少しづつ
自然に、眠るように
というのがわたしの希望だ