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応援の循環


残暑お見舞い、申し上げます!
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

ジョージア州は少し秋めいてきたようで、まだまだ暑い日が続いています

先週のマーケットもなかなかの暑さで、涼しい朝のうちは良い調子でしたが、お昼近くになると暑さで苦戦しました

そんなマーケットの入口付近で、10代の女の子が小物を売っていました。
おそらくマーケットを管理するジョニーさんが、若者の初挑戦を場所代をとらずに片隅で試させているのでしょう。
少し離れた場所から見ていると、彼女と目が合いました。
私が小さく頷くと、向こうから小さく手を振りかえしています。その存在が少し気になりながら、パン販売に戻りました

片付けが終わり、涼しい場所でお昼を食べようとマーケットをでると、彼女がまだそこに居ます。
すっかり忘れていたので、正直少し驚きました。

何を売っているのか分かりませんでしたが、この暑さの中でどれだけの人が足を止めるだろう?
自分が苦戦した後だったので、少し心配になって声を掛けました

「こんにちは、何してるの?」
「こんにちは」
「今日は暑いね、ここで何をしているの?」
「手作り物を売っています」

ビーズのアクセサリーやミサンガなどを並べて売っているようです。
そんな彼女を見て、パン販売を始めた頃の自分を思い出しました

「どんな手作り物なの?」と聞いてみました

「イヤリングと、ブレスレットと、壁飾りです。1個1ドル〜10ドルで、イヤリングはどれも5ドルです」
「へぇ、どんなイヤリングがあるの?」
「夏だから貝殻のとか、オリエンタルなエジプト文字のモチーフとか、ループのイヤリングも」

大ぶりのイヤリングをぎこちなく差し出すその仕草から、彼女が少し緊張しているように見えました

「素敵だね。でも大きいイヤリングはあまり使わないから、他にはどんなのがある?」と聞くと、小ぶりのイヤリングを見せながら

「こんなのとか、こんなの…あとは…」
彼女の声がだんだん小さくなって、聞き取りづらかったので

「その中でどれが私に合うかな?」と問いてみました。
実はこの質問、私たちもお客さんに良く聞かれるのですが、この時のプレゼンってとっても大事なんです。
Kentさん(夫)と私はそれぞれ違うアプローチをします。
Kentさんは特定のパンは勧めずに日本のパンの話をしたり、自分の好きな食べ方を話しながらお客さんが関心を示すパンへと上手に話を持っていきます。
私は、今日のスペシャルメニューや人気のあるパンを提案しながら、自分の好きなパンをはっきり伝えます。
いずれにしても最終的に決めるのはお客さんですが、ワクワクしながら選び、満足して食べてもらうためには、好みを聞き出すヒアリング力や商品を選ぶ判断力、それを自信をもって提案する姿勢がないとなかなか上手くいきません。

話を戻すと、私におススメを聞かれた彼女は一瞬動きが止まり、チラッと私を見た後暫くしてから
「コレか、コレ!」と、2つのイヤリングを指さしました。
ぎこちないながらも、私はこう思う!と言い切った彼女に嬉しくなりました

「可愛いね!夏らしいからこっちのを貰うわ」
応援のつもりで声を掛けてみたら、気持ちの良い買物になりました

彼女が今後もアクセサリー販売を続けるかは分かりませんが、若いうちに挑戦した経験はきっとこの先も糧となるでしょう。
私を応援してくれた人達も、こんな風に思ってくれていたのかな

何時までも挑戦していたいと思うと同時に、挑戦している人を見かけたら私も応援者で在りたいと思う今日この頃です

何時も応援をありがとうございます♪

#応援


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