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「陰の中にいたけど、陽もいいなと思った」

「昔は陰の中にいて陽を肯定できなかった。でも今の仕事ですごく明るくて、根拠なく自分の居場所あるって思ってる自己肯定感高い人たちにいっぱい会って、陽もありだな、陽ができていることってすごくたくさんあるなって思えたんです」

ある人がそう話していたのを聞いて、なんだかじんわりした。

ここで言う「陰」と「陽」というのは比喩表現なんだけど、「陰の中にいる」という意味は決して悪い意味ではない。

当初、ネガティブで鬱屈とした感情を持つ自分を受け入れられずにもがいていた時から、それを否定せずに受け入れられるようになった時間が「陰の中にいる」時間だったんだと思う。根拠なく自分の居場所があるとは到底思えないなかで、自分の下に下にさがっていく気持ちを否定せずに受け入れて、周囲に表現していった。

その中にいるときって、圧倒的な明るさは時に攻撃的にもなる。誰かの根拠なき明るさや行動力が、陰の中にいる人を傷つけることがある。だから「陰の中にいて陽を肯定できなかった」と話してくれたのだろうなと思う。

でもその人は、「陽ができていることってすごくたくさんあるな」と言った。自分の鬱屈とした感情も受け入れた上で、さらに先に足を進めて、底抜けの明るさを持つ人も受け入れられるようになっていたのだ。

明るさって、何かを前に進めるパワーがある。とりあえずやっちゃったり、とりあえず根拠ないけど目の前の人を信じられる人って、すごくチームを勇気づけて、大きく進めて、悩みそのものをなかったことにしちゃえるんだよね。

表層的に、明るさって大事だよねとか、根拠ない自信持ってる人って大事だよねとか、思うことはできる。でもそうじゃなくて、その人は本当に心から陽の人たちを仲間として受け入れて、陽の恩恵もちゃっかりもらって、次に足を進めていた。

悲しみもまとった上での強さを持っている人って、すごく素敵だね。

こんな話を聞けて、楽しい日でした。こういう日は底抜けに明るい曲が聞きたくなる。モー娘。の『ピ〜ス! 』でも聞こうかな。笑 

That's all right!


以下マガジン読者さん向けの小話です。

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