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【エッセイ】休職について

社会人3年目にして、これまで3度休職を経験。
IT企業に勤めているが、現在は総務の仕事をしている。

社会人としてのプレッシャー、一人暮らしの孤独、コロナ禍等…、様々なストレスが重なり、調子を崩してしまう。

社会人一年目の夏頃、初めて不調を感じた。不安が強くなり息苦しくなったり、よく眠れなかったりした。仕事ができなくなる前にと思い精神科を受診した。クリニックでは休養を勧められたが、ひとまずは服薬しながら仕事を続けた。
ところが、秋頃になり仕事の都合でなかなか人と話す機会がない時期が続いてしまったのもあってか(当時はコロナ禍でほぼフルリモート勤務)、症状が悪化。母に勧められたこともあり、少し仕事を休むことにした。
当時は仕事に穴を開けたくないという思いが強く、一ヶ月だけと決めて休職に入った。

一ヶ月間はひたすら休むことに専念した。天井を眺めているような時間もあったり、外出はそこまで苦でなかったので時々友人と会ったりとリフレッシュできた。
その後は時短勤務で復職し、徐々に通常勤務に戻していった。

これが一回目の休職である。通院や服薬は継続していたが一ヶ月の休職で比較的気分は落ち着き、しばらくは「普通の会社員」をやれていた。

しかし、それから一年弱ほど経った頃、今度は仕事上の人間関係がうまくいかなくなってしまう。担当案件が思うように進められず、けれども周囲の助けもなく責められ、簡単にいうと仲間外れのような状態になってしまった。

ある日の終業後、「あぁ、もうだめだ。」とふいに思い、自ら休職を決意した。主治医に事情を話し診断書を発行してもらって、仕事を全部投げ出して約三ヶ月休んでしまった。二回目の休職である。

復職を考える際、部署の偉い人と相談し、異動させてもらえることになった。時短勤務からスタートしたが、新しい仕事は充実していた。

しかし、数ヶ月で担当案件が終了し、その後二ヶ月ほど社内ニートになる。偉い人に相談し、別の仕事をもらうも、はたまた滅茶苦茶なチームに配属されてしまう。直属の上司は人を道具のように扱うし、周囲は遅延を発生させまくり、かなり雑な仕事をする人が多かった。
だんだん集中力が続かなくなり、挙句には作業をしようと机に向かうと涙が止まらなくなってしまうほどになってしまった。

このタイミングで、主治医の退職の関係で別のクリニックへ移ることになった。正直不安しかなかったが、新しい主治医もとても親身で一安心した。新しいクリニックで相談し、またしばらく休むことに。

三回目の休職時は主治医の治療方針の違いもあり、ひたすらにゆっくりするというよりも、気分が落ち着いてきたら仕事に復帰することを踏まえて日々練習をしていくというスタンスだった。読書や勉強などを、一日のうちの実際の勤務時間分くらいできるようになったら復職しましょう、という具合で。

結果二ヶ月くらいでなんとなく日中作業を継続できるようになったので、復職することになった。

休職を繰り返してしまっていることもあり、会社と相談して一旦はハードな現場を離れ比較的落ち着いている総務部で働くことになった。

そして現在に至る。総務部に移ってまだ日は浅いが、業務にも少しずつ慣れ落ち着いて過ごせている。皆体調に理解のある人たちで、様々な面で配慮してくれている。

転職は考えなかったのかよく言われるが、環境を大きく変えることが自分にとって更なるストレスになるのではないかと踏み出せなかった。加えて会社の勤務条件や社員の人柄(特に同期の存在が大きい)も全体的に悪くないのもあって(なぜか配属ガチャや上司ガチャはハズレを引くが…)、思いとどまった。

以上がざっくりとした休職から現在の経緯である。一度体調を崩すと今まで耐えられていたほどのストレスにも耐えられなくなってしまう。復職は慎重に行うべきだったし、自分で自分を理解することが足りていなかったのだと思う。

今後は休職中の過ごし方等についても詳しく記事にしていきたい。同様の経験をもつ方や今悩んでいる方に少しでも力になれればと思う。


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