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習いごとが子育て成功の鍵という記事を見たけど‥

私はカナダで2人の子どもをホームスクールしています。
子どもたちの習いごとに関して私が感じたことを書いてみました。



2年前の私たち

ホームスクールを始めたばかりの頃は、学校に行かない分、代わりに習いごとを増やして、何か別の技能を身につけさせてあげないといけないと思っていました。

そして、子どもたちの意思に関わらず、各曜日を習いごとで埋めていた時期もありました。そうすることで、1週間の予定が埋まっているのを見るだけで、やっている気になり、安心するという感覚もありました。

しかし、現実は子どもたちの送り迎えに毎日忙しく、柔軟性のないスケジュールに振り回されていました。

その度に、夫に「More is not better.」と忠告されていました。
が、何度その助言をされても、私は同じことを繰り返していました。

アマチュアな私が教えるよりプロに教えてもらうのだから、なかなか知りえないコツや知識など何かしら得ることはあるだろうという期待感を持っていたからです。

でも、実際はそうでもなかったのです。


習いごとの成果

もちろん習いごとの教室や先生にもよりますが、あまり成果を感じられなかったように思います。

結局のところ、集団での教育なので、平たく一般的なことしか教えてもらえなかったという印象です。
限られた時間の中で、1対1ではなく、先生1人で数人以上を相手に教えているのだから仕方ないことではあります。

また、やはり子どもたちがやってみたいと自発的に始めたことではなかったこともその大きな要因でもあります。
習う本人にやる気がなければ、親子ともに時間とお金とエネルギーの無駄使いで終わってしまうのも当たり前ですよね。

子どもが何を好きになるかわからないし、やってみないと何が上手にできるかわからないから、とりあえず、いろいろな習いごとを体験させてあげる、という方法も確かに良いと思います。

ただ、それは実は習いごとの教室やクラスに入れてあげなくても、私たち親が教えてあげられることが意外と多くあります。


夫が私に伝えてくれたこと

ここからは、夫が私に伝えてくれたことです。

夢がないことを言いますが、ほとんどの子どもはその道のプロになるわけではないです。

そして、特別な習いごとで習う技能は、大人になってから使う機会はわりと少ないというのが実際ではないでしょうか。

ならば、私ができることを日常の中で教えてあげる方が、子どもたちにとって将来もっと役立つよ、と言われました。

  • 簡単な料理の仕方

  • 基本的な縫いものや編みもの

  • 簡単な木工作業

この3つは衣食住に関連した生活する上で必要な知識です。
そして、大抵の大人は知っていることなので、特別なところでわざわざ習わなくても、私たち親が知っている範囲内で十分基本的なことを教えてあげられます。

他には、以下のようなことも、基礎中の基礎レベルでいいので、一緒にやってみて試しています。

  • パソコンの使い方

  • 体育の授業でやる程度のスポーツ(サッカー、バスケットボール、バレーボール、バトミントン、テニス、卓球など)

  • 音楽(ピアノ、ギターなど)

  • アート(水彩画、絵画、工作など)

繰り返しになりますが、子どもたちのほとんどはプロになるわけではないので、どの分野も1度は試してみて、適度に楽しめれば、まずはそれで十分です。

そして、「ママだと物足りない。」「もっと上手くなりたい。」「もっと知りたいのに、ママだと‥。」と子どもから声が上がってきたときが、プロにお願いするちょうど良いタイミングだと思います。

早期教育のように早く始めればいいということではなく、年齢に関わらず、本人の熱量があるところから始める方が上達するのも早いし、その後も継続していく可能性が高いです。


習いごとがなくなった今

以前と比べると極端ですが、今は子どもたちの習いごとは何もしていません。

習いごとがゼロになったおかげで、

  • 送り迎えやスケジュールに追われることもなくなり、自由な時間がたくさんできました。
    その増えた自由な時間は、親子それぞれの自由な時間でもあり、親子一緒に何かをする時間になりました。
    〜 ママも自由時間が増えて嬉しいです!
    〜 子どもだって自由に好きなことをして遊べる時間が増えたら嬉しいです。

  • 子どもたちができるお手伝いの幅が広がりました。
    〜 ママも助かります!

  • 私も身体を動かす機会ができました。
    〜 ママにも健康的な生活習慣できました!

そしてのんびり楽しいです。

どんな技能でも、やる気と熱量があって継続すればいつでも身につきます。前にいた人に追いつくこともできます。

でも、親子でふざけて遊んで過ごす時間は、子どもが子どもらしくいる期間のほんの数年しかありません。

そのタイミングを逃したら、親子でできる心の交流の機会って、残念ながら格段に少なくなってしまうんですよね。


Image by freepik

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