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ラインナップ発表しました(「WE MUST GO ON2」企画日誌2)

書籍「WE MUST GO ON2」、ラインナップ発表しました!​

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「WE MUST GO ON 2」(3月末発売予定)

●巻頭インタビュー
城田優 佐藤隆紀 屋比久知奈 平間壮一 中川晃教

●ロングインタビュー
藤岡正明 木内健人 岡幸二郎

●スタッフインタビュー
藤田俊太郎[演出家]
小林香[演出家]
小嶋麻倫子[プロデューサー(東宝)]
江口剛史[プロデューサー(シーエイティプロデュース)]
岸原剛[プロデューサー(博多座)]
阿部聖彦[劇場支配人(帝国劇場)]
前田文子[衣装デザイナー] ※インタビュー・文:岡田育
井上正弘[音響(オフィス新音)]
吉田麻子[映像制作(株式会社ビスケ)]
福井健策[弁護士/緊急事態舞台芸術ネットワーク]
チケットぴあ[チケットエージェンシー]
マネージャー座談会[アーティストマネージメント]

●公演レポート
ミュージカル『イリュージョニスト』

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……なかなかすごい顔ぶれでしょう!

前作『WE MUST GO ON』は、もともとは、予定していた公演が中止になってしまって、だったらこの時期に、普段できないような、公演プロモーションじゃないインタビューがしたい! という私欲からスタートした企画でした。でも進めていくうちに結果的に、こんな状況だしやっぱり皆さん「コロナ禍の演劇」に触れざるを得ないよね、というようなインタビューになり、そういう本になりました。スタートはそんなにこのコロナ禍の演劇界を切り取りたい、みたいな崇高な思いは抱いていなくて、結果的にそうなってしまったみたいな感じです。

今回はもう少し積極的に、2020年のこの演劇界を記録に留めておきたいな、という思いからスタートしました。例えば配信ひとつとっても、コロナ以前とコロナ以降の演劇は、確実に変わると思います。演劇界にとって大きなターニングポイントであろうこの時期を過ごした皆さんのお話を聞きたいと思いました。

なので、俳優さんはもちろんなのですが、特に演劇を支えるスタッフさん、クリエイターさんに話を聞きたいと思いました。各セクション、どんな状況で、どんな苦労があって、どう今の演劇界と向き合っているのか。

そしてものすごい方々に取材を受けていただきました。自分たちで取材して書いていて……というか、校正していてもものすごく面白い内容になっています。普通に読み入ってしまう(笑)。

以下、少し長くなってしまいますが、すごい人たちなんだよー!というご紹介です。


●藤田俊太郎さん
…説明不要ですね。飛ぶ鳥を落とす勢いの人気演出家です。読売演劇大賞最優秀演出家賞の受賞おめでとうございます!昨年手掛けた『天保十二年のシェイクスピア』『ジャージー・ボーイズ in コンサート』『VIOLET』『NINE』などのお話をたっぷりしてくださいました。

●小林香さん
…こちらも説明不要ですね。『モダン・ミリー』、SHOW-ismIX『マトリョーシカ』からの「SHOW-ISMS」、『イフ/ゼン』などのお話を。作品のタイトルを並べるだけで、本当に大変な1年でしたよね……。ちなみに小林さんの、演出家になるまでのお話もとっても面白かったです。

●小嶋麻倫子プロデューサー
…数々の人気作を手掛ける東宝の人気プロデューサー。私、個人的に大好きなんです。小嶋さんご本人も、小嶋さんが手掛ける作品も。(ことあるごとに私が大好きだと叫んでいる『ニュー・ブレイン』も小嶋さんのプロデュース作品です)
今回お話を伺うことができて本当に光栄でした。
引っ張りだこでお忙しい方だからこそ、この一年(『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド』『SHOW-ISMS』『THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE』『RENT』『イフ/ゼン』など)は本当に大変な思いもされていらっしゃいます。でも明るくて朗らか。そんな小嶋さんの人柄が原稿から伝わるといいなと思っています。

●江口剛史プロデューサー
…シーエイティプロデュースの社長さん。敏腕プロデューサーです。現在は『BARNAM』が上演中ですね(『BARNAM』のお話はあまり出てきておりません、ごめんなさい)。『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』などの話から、何といってもコロナ下の対応力の速さに驚いた『Defiled -ディファイルド-』のVRシアターのお話などを伺ってます。当時、VRシアターって何!?って思いましたもんね……。

●博多座の岸原剛プロデューサー
…自分が首都圏在住なので、この間、どうしても東京の演劇界のことしか見えておらず、はたと「在京以外の劇場ってどんなかんじだったんだろう」と思ったのです。だったら、ステイホーム期間、SNSをうまく活用されていた博多座さんにお話を聞きたいなーと、かすかなツテを辿って図々しく取材のご相談を差し上げたらなんと快諾していただけました…!岸原さんの博多座愛が爆発した内容になっています。

●帝国劇場の阿部聖彦支配人
…みんな大好き私も大好き帝国劇場です。その支配人様です。感染予防とか、コロナ以前とは一変してしまった劇場は、7月の再始動以降お客さまを受け入れるにあたってどんな風に進めていったのだろうかと思ってお話を伺ったのですが、……なんだかものすごく劇場愛、演劇愛に溢れた記事になっております。やはり東宝という演劇界を代表する会社の、そして日本を代表する大劇場の方って、本当に演劇界全体を見て、考えて、いらっしゃるんだなあと……。これ、(自分で書いていて何ですが)超必読です。

●前田文子さん
…こちらも演劇ファンならだれもが知る衣装デザイナー様。取材をするにあたって前田さんの近々のお仕事を調べたら……ものすごい公演数! 改めて、本当にすごい方です。
この取材はゲストライターとして岡田育さんにお願いしました!もともと前田さんの手掛けるお仕事にご興味をお持ちでいらした岡田さんならではのインタビューです。ご期待をば。

●井上正弘さん
…読売演劇大賞 優秀スタッフ賞も受賞されている音響デザイナーです。オフィス新音の代表取締役社長。そんな超すごい方に「音響のお仕事ってそもそもどういうものですか」「劇場にあるスピーカーって劇場のものなんですか、それとも持ち込むんですか」とか超素人な質問をさせていただいております……井上さんが呆れなかったか、いまでもちょっと心配です(笑)。ただほんとうにお伺いするお話すべてが興味深く、井上さんはめっちゃダンディでした。

●吉田麻子さん
…舞台専門の映像制作会社、ビスケの社長さんです。2020年の演劇界、キーワードのひとつに「配信」があると思います。なので、絶対に映像関係の方のお話はお伺いしたかった。取材を受けていただいて本当にありがたいです。これもまた「配信ってそもそもどういう段階を踏んで私たちのもとに届くんですか」みたいな素人質問をしております、、、。そんな素人質問に、吉田さんは非常に丁寧に、そしてこの2020年、演劇界における映像撮影が、どう変化していったかを話してくださいました。

●福井健策弁護士
…緊急事態舞台芸術ネットワークにも加わっていらっしゃる弁護士の方です。この間演劇・芸術に向けてどんな法律やどんな支援策が整備されたのか、みたいなお話を。

●チケットぴあ
…チケットぴあって年間16万件の興行を扱っているんです。16万枚じゃなくて16万本の興行ですよ。もちろんそれが全部じゃないとはいえ、2020年、コロナの影響でものすごい払い戻しが発生したと思うんです。私自身(古巣なんで)東日本大震災の時は払い戻し作業の手伝いに(ほんのちょっとだけ)駆り出されたりしたのですが、今回は2011年の比じゃない。意外とユーザーからは見えていないその裏側、みたいなお話を伺いました。そして長年ぴあにいたのに全然票券作業のことを知らない自分にびっくりです。

●マネージャー座談会
…人気俳優さんを数々担当されているマネージャーさん4名の匿名座談会です。匿名だからと言って悪口大会にはなっておりません、ご安心を。皆さんがこの状況でそれでもどう自らのお仕事を全うされようとしていたか、という、なんだかこの本のめちゃめちゃ核心みたいな内容になっています。

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俳優さんインタビューも、スタッフさんインタビューも、それぞれかなりのボリュームで聞いております。
また、俳優さんには、前号同様「ライフヒストリー」的な、その方のこれまでの俳優人生、みたいなものももちろんお伺いしております。それもそれぞれ、めちゃめちゃ興味深かったですよ!

しつこくてすみません、本当に自分でも「これは面白い」と思いながら作っております。ぜひ、お楽しみに~!!!

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