見出し画像

破天荒な母をもつ娘のMy story2~母が家出しました~

弟が産まれ母は落ち着くのか?と思われましたが
そんなわけもなく弟が3歳の時に弟を置いて家出。

母は家出癖というか
自分に都合が悪い時、彼氏ができた時
いなくなってしまします。

これは昔から変わらず。
今回は都合が悪い方の家出。


母が家出をした経緯を思い出そうと思うのですが
わたしの記憶から抹消されているのか
なぜか思い出すことができません。

ただ母が家賃を滞納し
鍵を変えられてしまい入れなくなった
それだけは覚えています。

この滞納分は理由を話、
わたしがなんとか返済しました。

わたしの母はこんな母なんです。


弟を育てる決心


母がいなくなり
わたしは怒りで狂いそうになりながらも
弟を育てなければ!!
そう決心していました。

当時わたしはネイリストになりたて。

ネイリストの仕事は遅いと21時すぎ
土日はもちろん仕事。

弟を育てるには仕事を辞めなければならないな。

せっかく夢が叶いネイルサロンに就職したのに
こんなに早く辞めることになるなんて。。

でもわたしには悩んでる暇はありません。

辞めてもまたいつか戻れるときはくる。
そう思っていたので辞める決断にゆらぎはなかったです。


辞めると伝えてから実際に辞めるまで少し時間もかかるし
何より次の仕事がすぐに決まるかもわからない。

弟を育てるとは決めたけれど
これでは弟を育てることはできないと思い
とりあえず市役所に相談にいきました。

市役所から児童相談所へ行き面談。
職員の方が親切で優しすぎて泣きました。

そして決まったのは乳児院に預けること。

3ヶ月だけ

その間に必ず迎えに来ると決めお願いしました。

本当なら長期で保育園をお休みとなると
退園になってしまうそうですが
児童相談所の職員さんの計らいで休園させてもらえることに。

職員さんにも保育園にも感謝しかなかったです。


弟の変化


寂しい思いをさせないようにと
妹と一緒に定期的に弟に会いに行っていました。

でも会うたび大人しくなっていく弟。

何か察しているのか会っても泣いたりはせず
ただ抱っこをしたり
一緒に遊んだりするだけ。

あんなにおしゃべりだった弟が
お人形のようでした。

会うたびに心がきゅーっと締め付けられ
抱きしめながら寂しい思いさせてごめんねって
泣くのを堪えていました。

バイバイするときも
泣いたりせず先生に手をひかれ部屋に帰っていく。
どんな気持ちだったのかな。

ごめんね。
そんな気持ちで帰るしかない自分の無力さ。


決断


そんな弟を見ているのが苦しくて
予定より早く乳児院を退院させました。

と言っても2週間くらい早まったくらいですが。

もう少し仕事が落ち着いたらって思ったけど
そんなこと言ってられない!!

家も失っていたので
全て1からのスタート!!

弟を幸せにするって決めたんだ!

そんな決心ではじめた弟との生活
そう簡単に理想通りの生活はできませんでした。


幸せにはなれないのか


慣れない仕事と慣れない育児

「なんでわたしばっかり」
「自分の子供じゃないのに」

育てると意気込んでいたのも後悔に変わるほど
毎日辛いばっかりで
言うことを聞かない弟にもイライラ。

3歳の弟に怒鳴り、叩き
そんな自分にまた落ち込む。
負のループにハマっていきました。

わたしは幸せにはなれない。

いつまで続くかわからないこの生活。


周りからは一気におばさんになったと
老け込むわたしを心配する声もありました。

ありがたいことに
わたしは人に恵まれていたので
残業で迎えに行けない時は友達が行ってくれ
夕飯まで食べさせてくれたり
親戚もいろいろと気にかけてくれたりしました。

弟のことに関してはこうして頼ることができたのですが
自分の心の苦しみは誰にも相談できませんでした。

これ以上頼れない。
わたしが決めたことだから

謎のプライド?で自分で自分を苦しめていた。


この経験は決して無駄ではなかったんです。

わたしの経験が友人に手を差し伸べるきっかけになったし
それがこれからのわたしに大きな影響を与えたので。


第3話につづく。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?