「大人になると時間がはやく感じる...」体感時間を豊かに長くする方法
今回は、大人になると感じる「時間が早く過ぎていく」という悩みについて、ちょっと違った角度から考えていきます!
大人の時間が早く感じる理由
「あれ?もう1週間経ったの?」
「今日もうゴミ出しの日だっけ?」
「え、林先生の『今でしょ!』が流行ったのって10年前なの?」
時間経つのはやすぎるー! ってよく思いませんか?
この「大人になると時間が経つの早すぎやしねえか現象」は
ジャネーの法則で説明できるんです。
ジャネーの法則とは?
簡単に言うと、「人生のある時期に感じる時間の長さは年齢の逆数に比例する」という考え方です。
たとえば、
1歳のときに感じた1年を1 / 1とすると
2歳のときの1年は1 / 2
※2歳の人は 1歳のときの2倍はやく感じるようになります。
5歳のときは1 / 5 (1歳のときの5倍はやく感じる)
10歳のときは1 / 10 (1歳のときより10倍はやく感じる)
つまり、年を重ねるごとに
分母である年齢が大きくなるごとに、体感として時間が短くなっていくんです。
そりゃあ大人になったらもう超高速の早送りじゃん!って思いませんか?笑
このままじゃ人生が早送りモードで楽しめない!!!
そこで考えたいのが、わたしたちが感じる時間を長くする方法です。
体感時間を長くする方法
わたしたちの体感時間を長くするためによく言われるのが
「新しい経験をする」ということ。
たしかに、子供の頃は新しい発見や学びが多いですよね。
でも、大人になると日々の生活に慣れてしまい、特別なことがない限り時間があっという間に過ぎてしまって、とりあえず明日の準備しなきゃー……となってしまいます。
そこで今回、注目したいのが「めずらしい」という日本語です。
「めずらしい」の本当の意味
実は「めずらしい」という言葉、元々は動詞「めづ」 が変化した形容詞と言われいます。
「めづ」は 現代の言葉でいうと→「めでる」
・月をめでる
・花をめでる
・ペットをめでる
「愛して大切にする、賞賛する」という意味です。
現代ではなにかを鑑賞して楽しむといえば
映画や美術品などが思い浮かびますが
昔の人たちは空に浮かぶお月さま、季節ごとに見事に咲く花々や手毬をする子供たち、そういう日常の景色をめでていました。
日常に「めずらしさ」を見出す
ここで思い出したいのが「枕草子」
清少納言は、四季の移ろいや日常のちょっとした風景に美しさを見出しています。
たとえば
春の明け方の空ってキレイやなー
夏の夜に飛ぶホタルもいいんだよなー
秋の夕暮れって神がかってるんよなー
冬の朝の廊下めっちゃ寒いけど、炭を運ぶのもなんかいいんよなー
これらは、特別な体験でも高価なものでもありません。
むしろ、当時の人々にとっては日常の一コマだったはず。
そして実は今の時代のわたしたちでも触れられる日常です。
今では、冬に火をおこすのも炭を運ぶのも面倒だなー わずらわしいなー
と思ってしまうかもしれませんが
そういうのが醍醐味だとおっしゃっています。
これが最大のヒント!
つまり、枕草子を描いた清少納言はもちろん
そういう当たり前のものにも美しさや良さを見出せる人たちは
日常からでも宝物を見つける気分で
これは「めずらしいもの」=「賞賛に値するもの」だと思えるんです。
「めずらしさ」は心が決める
「めずらしい」って、あなたはどんなときに思うでしょうか?
人間、不思議なものでまわりがいくら
「これ、めちゃくちゃレアだよー!」
「すっごい貴重だよ! 」って言っていたとしても
あなたの心が動かないものに対しては
「めずらしい」 とはなかなか感じられません。
たとえば、
植物好きな人が
「この葉っぱの模様はちょっと他とはちがいますね〜!
なんてめずらしいんでしょう!」
と興奮していても
植物に興味がない人からしたら
「ふーん、そうなんだ」で終わってしまうはず。
つまり「めずらしい」と感じるかどうかは、私たち自身の心が決めているということ。
わたしも最近たくさん発見がありまして。
『雨が降ると、外の緑色がいきいきしてくるんだなー!』とか
『これくらいレンジでチンしたら、ラップが破れて弾けちゃうのか!』とか。笑
何か特別なめずらしいことをしなくても
めずらしいものを買わなくても
あえて今あるもので、今あなたの目の前に広がっている景色から良さを見出してみてください。
こういった小さな発見や気づきが、日々の生活を豊かにして
時間の感覚を変えてくれるかもしれません。
今回の内容も少しでも参考になりますように!
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