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炭酸の音

普段仕事や作業をする時、音楽を流していることが多い。

やることの内容によって、自然にかける音楽のジャンルが変わる。何も考えずにできる作業なら口ずさめるJ-Pop。文章を書くときは、ライトな文章ならボサノバなどのカフェBGMのような軽い音楽。すごく頭を使うような文章を書くときはクラシックピアノで、ここ数年はずっとオラフソンのReflectionsというアルバムを聴く率が高い。経理作業はバッハと相性がいい。掃除などの体を動かす作業なら、ノリのいい今時のヒット曲のプレイリストや、逆に70~80年代のSoul&Funkなど。

しかし、音楽がうるさく感じてしまうこともある。自分の中の奥深いところから何かに触れて取り出すような、そんな時。YouTubeに上がっている自然の環境音をイヤホンで聴く。雨の音や川のせせらぎ、波の音、風が木々を揺らす音。それらを聴いていると、一種の瞑想状態に入るのだと思う。自分の中に深く深く潜っていく感じがする。

先週、不協和音のことを書いたが。

私は多分に音フェチの気があるのだと思う。旋律のある音楽も好きだけれど、ただ色々な音が重なって作られたある瞬間のハーモニー、上に書いたような自然の音、古いタイプライターの音や、氷の上にコーヒーをドリップしてアイスコーヒーを作る時の氷が割れる音など、目を閉じて聴いていると何とも言えない気持ちになる。こんないい香りをかいだのは初めて!という時に胸に広がる気持ちと似ている、と言ったら伝わるだろうか…(伝わらないかもしれない・笑)。

そんな私が最近はまっている音が、炭酸の音だ。YouTubeで探すと結構いろいろな動画があって、氷の音と炭酸のシュワシュワという音が重なっているものがいい。耳から涼しさを感じることができるので、寝苦しい夜などに聴くのもいい。
聴きたいと思う音は、探せば大抵ネット上で見つけることができる(しかも素晴らしい音質で!)のが本当にありがたい。


※見出し画像はオリジナルです。
 画材:ソフトパステル

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