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犬も歩けば棒に当たる♪

とある集まりの中で、犬も歩けば棒に当たる、ってどういう意味だっけ?という話になった。誰でも知っていることわざだけれど、意味はと聞かれたら皆で「あれ??」と詰まってしまった。

【犬も歩けば棒に当たる】
1.何かをしようとすれば、何かと災難に遭うことも多いというたとえ。
2.出歩けば思わぬ幸運に出会うことのたとえ。

小学館 デジタル大辞泉より

スマホでさっと検索して、最初に出てきたのは1の意味だ。じっとしていればよいのに、余計な行動を起こすべきではない、という戒めらしい。
『君子危うきに近寄らず』という言葉もあるが、これよりさらに慎重な考え方だ。こんな戒めを真に受けたら、何もできなくなってしまうではないか。

一方、2の考え方はある意味真逆だ。出歩けば思わぬ幸運に出会う、つまりまずは行動を起こせば幸運な出来事にも出会うのだから、やるだけやってみようということ。下手な鉄砲も数撃てば当たる、に少し似ているかもしれない。

学校の先生が、担任しているクラスの生徒たちに「この言葉のように生きなさい」と教えたとしよう。
そうしたら同じ言葉なのに、1のように捉えた生徒は、何事も警戒してできるだけ出歩いたり人と関わったりしないようにしようと考え、2のように捉えた生徒は、とにかく行動していればきっといいことがある、怖がって動かないでいたら災難にも遭わないかもしれないけれどいいことも起こらないと考える、ということだ。

言葉って難しい、そして人に想いを伝えるってさらに難しい。
教師や親のように、その言葉に力を与えてしまう立場の人なら尚更だ。

私もこうして脳内の思考を垂れ流していて、言葉に力を与えてしまうことはそうそうないと思って書いているが、わからない、私の知らない所で、力のある言葉として受け取ってしまう方がいるかもしれない。その確率はゼロではない。
だからといって、気をつけすぎたら何も書けなくなってしまうから、恐れずに、自分が大丈夫だと思える言葉を綴っていくしかないのだろう。

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