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『今度生まれたら』読了(Audible)

内館牧子さんの「高齢者小説」シリーズ、人気なのだそうだ。
そして全然知らなかったのだけれど、去年NHKでドラマ化もされたらしい。

半月くらい前に読んだ(聴いた)ので、何のつながりでおすすめにあがってきたのか覚えていないのだけれど。
高齢者となった自分の未来の姿を少しずつイメージし始めている今、この時期に読めてよかったと思う。

これを選んでおけば正解、と言われているルートが、昔はあった。
いい高校に行って、いい大学に行って、大きな会社に就職して、出世しそうな男性と出会って結婚する。そして『寿退社』をして、出産、子育て…。
この主人公は満を持してこのルートに乗って生きてきたはずなのに、自分らしい人生、全力を傾けてチャレンジしたいことに挑む人生、そういう人生への分岐点があったことに気づいてしまう。

どきっとする人、結構いるだろう。私もいくつか思い当たる分岐点がある。
今、やりたいことをやっていると自信を持って言える私だけれど、
「もしあの時、あっちの選択をしていたら…」
と、後悔と言ったら大げさだけれど、そうしていたらどうなっていたかなと思ってしまう分岐点。
それをいま改めてチャレンジしていないからそう思ってしまうのだろう。
関連すること、でもないから…。

でもいつだって、過去出来なかったことそのものではないにしても、勇気をもって今選べることを選ぶことで、人生の満足度を上げることはできる。
私も今までそう人に伝えてきたけれど、自信をもってもっと伝えていきたいと思えた1冊だった。

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