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OiTr(オイテル)というサービス、知ってますか

銀座で出会ったこのサービス。
私はまだ、地元では見かけたことがない。
(行動範囲内にないだけかもしれないが)

このサービスでは、女性トイレの個室にデジタルサイネージを搭載した生理用品ディスペンサーを設置する。
そこに動画広告を流したうえで、必要な人がスマホアプリを通じてディスペンサーから生理用ナプキンを1枚、無料で受け取れるようになっているのだそう。
アプリで利用回数がカウントされていて、平均的な生理周期に近い25日間で最大7枚使うことができ、26日目にはカウントがリセットされる仕組みになっており、無駄に取り出すことができないようになっている。
また、将来的にはアプリを使わなくても利用できるようなシステムを構築したいという。

このサービスに感心したのは3点。

まず、純粋に不測の事態で困ったことのある女性は多いはずで、その時このサービスがあったらものすごく助かるだろうなということ。
自販機があって購入できるトイレもなくはないけれど、あまり見かけない。

見かけない理由の一つが管理コストなのだと思うが、このサービスはデジタルサイネージと組み合わせたところが画期的だと思う。
トイレの個室に広告のポスターやチラシが掲示してあることがあるが、つい目をやってしまうのは私だけではないだろう。
短い時間だけれど、確実に目が空く時間がある。
トイレの個室と動画広告は、非常に相性がいいと思う。
そして、広告収入やディスペンサーのレンタル収入という形でビジネスとして成り立つことが、これまでの寄付やボランティアに頼った形での『生理の貧困』対策とは一線を画した形での新たな仕組みにつながる可能性も感じる。
ボランティアが悪いということではなく、しくみを安定して持続させるためには、ビジネスとして経済活動に乗せて運用していくことも重要だと思うからだ。

そして3つ目は、女性の生理についてフラットに協議できるきっかけとなること。
このサービスは、顧客サービスだけでなく、企業の福利厚生や学校、公共施設などもターゲットとしている。
このサービスを導入する際に、当然そのメリットについて協議することになるはずで、『女性の生理について大っぴらに話すことはタブー』という風潮を壊していくきっかけになるのではないかと思うのだ。

アプリの使い勝手や補充の問題など、運用上の問題点もあるようだが、なんとか改善と進化を続けていただいて。
ぜひぜひ全国津々浦々に広めてほしい。
このサービスすごい!!という想いが強すぎて、思わずトイレの個室の中で写真を撮ってしまいました(笑)

色々な動画広告が流れる中、この画面が表示されるのをじっと待ち続けました(笑)


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