語れる場所
Facebookで繋がっている人たちにアナウンスをしてスタートした『アドラー勉強会』が、今回で12回目だった。
月に1回、丸1年続けたことになる。
向後先生の『アドラー”実践”講義 幸せに生きる』を自分ひとりで読もうとして、これは誰かと一緒に読んだ方がいいのかも…と思ったのがきっかけ。
自学のペースメーカー+考えたことを話し合える場になればいいなと思い立ち上げた。
実は私は、アドラー心理学を体系的に学んだことがない。
日本グリーフ専門士協会の井手先生に出会ったのが2016年、学び続けているのがアドラー心理学をベースにしたグリーフケアだった、というのがアドラー心理学との出会いだ。
2020年ごろに井手先生のゼミのような形式の講座に参加し、『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』を輪読したのが、アドラー心理学とガッツリ向き合った唯一の機会だった。
その後何冊か体系的に書かれた書籍を読んだが、向後先生のこの著書が講義形式で書かれているのに惹かれ、講義を受けているような気分で読めたら、また違った角度から学べるのではないかと思ったのだ。
1年勉強会を続けてきてみて、結果的にテキストに沿って話をした時間はほとんどなかった(笑)
ただ、事前に読もうというモチベーションになったことは確かだ。
そして一番続けてきたよかったと思うことは、たとえアドラーについて2時間のうち5分くらいしか触れなかったとしても、お互いが自分について語り、お互いについて語り、自己理解・他者理解を深めていく練習と実践をすることができていること。
時に早期回想に似た成果が得られたと感じることもあり、自分のライフスタイルについて掘り下げていったり、お互いを勇気づけし合ったりする、ピアサポートのような場になっている。
安心して自分について語れる場というのは貴重だ。
そして自分が語ることや、人が語ることに耳を傾けることから得られることは、とてもとても大きい。
途中、あまりにアドラーに触れる時間が少ないと、言い出しっぺとしてはこのままでいいのだろうか…と思わなくもなかったのだが、1年続けてみて本当に続けてきてよかったと思うのだ。
来月からは2年目に入る。
まだどの本を読むか決めていないし、選んだとしてもどこまで触れるかわからないが、まだまだ続けていきたいと思っている。
そして、ほぼお互いつながりのない顔ぶれが集まったにもかかわらず、さちさんが作る場だから…と言って信頼して一緒に場を作ってきてくれた仲間たちに、本当に感謝している。
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