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図書館生活、再開

ふと思い立って、公立図書館の閲覧室で勉強をしてみた。最後に閲覧室を使ったのはコロナ前だから、4年近く使っていなかったと思う。

利用の制限があるかもと思い、HPで確認してみたら、なんとWeb予約システムができていた。社会人席が残り1席となっていたので、慌てて予約した。以前は行ってみないと満席かどうかわからなかったので、便利になったものだ。コロナ禍は、いろいろなところに急激な変化と進化を強要したのだなと、改めて思った。

私は図書館が好きだ。小さな子供の頃はあまり縁がなかったが、そもそも身体が弱くて本の虫だったので、幼稚園や小学校の図書室には入り浸っていた。中学校では司書の先生と仲良くなり、司書室によく押しかけておしゃべりしていた。専任の司書教諭がいたのは、当時とても恵まれていたのだと後から知った。
高校は県立高としては珍しい独立した図書館があって、しかも文化財指定されてもいいくらいの年代物の建物で、その雰囲気が大好きだった。卒業する前に建て替えられたのは悲しかったけれど、新品の図書館も居心地がよかった。
高校時代は、公立図書館もよく使った。テスト勉強や受験勉強は図書館がなかったらあんなに捗らなかったと思う。合間に好きな本を借りたり、友達とおしゃべりしたり、男の子に勉強を教えてもらったり(青春だ・笑)。人生で一番図書館で過ごす時間が長かったのは高校時代だと思う。
大学の図書館は、レポートを書いたり、ゼミの研究課題をしたりするくらいで、高校までほど使わなかった。今思えばとてももったいないことをしたと思う。サークルに遊びにバイトにと、別のことに忙しかったから仕方がないのだけれど。それでも図書館に行って書架の間に立つと、何となく落ち着く気持ちになったのを思い出す。

結婚してから、また図書館を利用するようになった。休日に夫と図書館に行き、インテリアやガーデニングの本を借りて参考にしたり、料理の本を借りてレパートリーを増やしたりと、実用的な本を見るようになった。
子供が生まれてからは、絵本を一緒に読んだり、外の広場で遊んだりした。そのうち寝てしまうので、膝枕で寝かせながら、静かに好きな本や雑誌を読んで過ごした。子供が小学生になると、物語の本を借りたり、夏休みは自由研究の参考になる本を探したり。
そのうち、私もまた仕事関係の勉強をするようになり、ひとりで資料探しや調べものに行くようになった。子供が試験勉強するときは一緒に行ったりもした。

今日久しぶりに行ってみて思ったが、やっぱり図書館に行くとスイッチが入る。私にとっては図書館の閲覧室=集中できる空間なのだろう。書架の前に立つと、逆にリラックスしてワクワクしてくる。長年の習慣というか、条件反射なのだろうか。(ちなみに書店でも書架の間に立つと楽しくなるが、図書館は別格だ。)
たくさんの人たちが、普通に図書館を利用している姿を見て、とても嬉しかった。コロナ禍で、アレルギーでワクチンが打てなかったこともあり、ずっと利用を控えていたのが、また以前のように使っていいのだと実感した。
別の図書館にも行ってみよう。お昼を持っていって、一日中過ごしてもいい。楽しみがまた増えた。

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