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乳がんのこと③~告知

前回(6/10)からの続きです。
明日も続きを書きたいと思います、といいつつ今日になってしまいました。

前回は、マンモトーム生検を受けたところまで書きました。
書き忘れていましたが、その前の診察の時に、急遽エコー検査を受けました。エコーで見ながらの採取ができたら、その方が負担が少ないから…と、診察の合間に検査室まで走ってきてくださって、診てくださいました。そういう姿勢というか、attitude(これ、日本語の姿勢、態度っていうのと微妙にニュアンスが違う気がして、いい日本語が見つからないんですけど何でしょうね)が、A先生への絶大な信頼につながったと思います。結局エコーではよく見えなかったのですが。
マンモトーム生検中も、先生は何度も「痛いよなぁ…がんばれー!」と声をかけてくださいました。

翌日に消毒に行ったのですが、貼ったテープがガムテープのように強力な粘着力のもので、肌がすっかり荒れてただれてしまい大変でした。こういうことは我慢しないで伝えるようにしていたので、手術の時など、テープの種類を考慮して頂けてよかったです。

5月16日に夫と一緒に結果を聞きました。この日が告知日となりました。私の場合は事前に9割方分かっていたことが確定した、という感じでしたし、あれだけしつこく検査したら「まあそうだよね」という気持ちだったのですが、夫はやはりショックだったようです。
全然違うのですが、なんだか妊娠みたいだな、と思いました。女性は妊娠期間中に徐々に母親としての自覚を育てるけど、男性は生まれてきて初めて父親になったんだとリアルに自覚するといいますよね。私は結構辛い検査もあったし、徐々に癌だろうなあという自覚が育っていた。夫は話には聞いていても、事の重大さというか、雰囲気が全部伝わるわけではないので、乳がんだと断言されて今後の治療方針を聞いたとき、初めて現実味を感じたのでしょう。

ところで、他の病院だとどうなのかわかりませんが、がんセンターの告知は非常に分かりやすいものでした。私のがんがどんな性質のもので、どのような治療の可能性があるのかが、素人目でも分かりやすくまとめた資料を頂き、先生の治療方針の提案もとても明快でした。
乳管から外に出ていない非浸潤がんであること、本当に初期であること。おそらく転移もしていないので部分切除術で済むが、その場合放射線治療は必須になること。転移のチェックのために、わきの下のセンチネルリンパ節の一部を取って検査をするので、傷が2か所になること。手術中の生検の結果によっては、全摘に切り替える可能性もあること。やってみないと確実なことは言えないが、おそらく薬物療法をしなくて済むのではと思っていること。ホルモン療法が有効でないため、術後の通院は少なくて済むこと。ただ、がんの性質としては悪性度が高いこと。

それらの説明がその場で全部理解できたかというと全くで、その日渡された資料と小冊子を何度も読み、ネットのがん治療を実際に行っている病院や医師が情報提供しているサイトの情報と重ね合わせて、自分の状況を理解していきました。ソースの曖昧なサイトは不安を増大させるだけなので、絶対に見ないようにしていました。
参考にしたサイトをいくつかご紹介します。


次は手術までの準備です。

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