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私が勇気を出して歩き出せたのは、仲間がいたから

昨日は地元のグリーフ専門士(私は日本グリーフ専門士協会に所属するグリーフ専門士です)仲間と、大人の遠足に行ってきました。
同郷の仲間が地元に帰ってきて、こだわりのそば打ち(製麺所)を始めたのは2年ほど前。会いたいね、会いたいねと言いながらなかなか行動に移せずにいましたが、いろいろな出来事が重なり、ついに!この瞬間が!!
友達と行くね~としか言っていなかったので、実は専門士仲間でした!というサプライズ、大成功しました♫

近況報告や仲間の話、活動の話、お互いの印象や笑い話などで話は止まらず。温かさと楽しさと安心で、笑い泣きのような時間でした。もちろんおそばは最高においしくて!心のこもったおもてなしを頂き、感謝しかありません。たくさんの元気を頂いてきました。

私たちは、グリーフケアCafeという、グリーフ(喪失の悲嘆からくる心身の反応)を抱えた方々が安心して心の内を語ったり、ただそこで誰かの語る話に耳を傾けたりというわかちあいの場を運営しています。少しずつグリーフという言葉が広がってきて、私たちの活動を見つけてくださる方も増えてくるといいなと思っています。

昨日、グリーフを抱えた方が、その哀しみを受け入れて社会生活に戻って行けるためには、ありのままの自分を受け入れてくれる存在が不可欠だよね、という話が出ました。
哀しみはなくならない、だって哀しみは愛そのものだから。でもそれを自分の中で折り合いをつけて、受け入れて、何とか生きていくのです。
その時、いつも側にいる家族が、ありのままの自分を受け入れてくれている実感があったらなによりだし、何かしらのコミュニティや仲間の中に居場所が見つかるのでもいい。そのような繋がりが断たれて孤立した状況になってしまうと、自分で自分を受け入れるという、まるで修行僧のような大変なことをしていかなければならないかもしれない。それはとてもしんどいことだよね、と。

私自身もいくつかの大きなグリーフを抱えていますが、私にとって大きな存在だったのは、協会で一緒に学んで、活動をしてきた仲間たちでした。絶対の信頼をもって心の内を語ってこられたことは、無条件の信頼と、私を丸ごと受け入れてもらっている安心感、私でもできることがあって役に立てるという貢献感。まさにアドラー心理学でいう共同体感覚の中で、ゆっくりと再生してくることができたのは、本当に運がよかったと思います。

普通の会社員だった私が、心のケアや子育て、福祉などの分野でのお手伝いをするようになったのは、この仲間との繋がりがあって、居場所があることに支えられているからだと思います。私自身もそのような場を作りながら、今何かのきっかけで立ち止まっている方が、ゆっくり羽を休めて心と体を整えて、勇気をもって望む世界に足を踏み出していくまで、伴走させていただきたい。そう改めて思った1日でした。

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