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保育園落ちた。死んでたまるか死闘編

「保育園落ちた日本死ね!!!」という言葉が世間(主にインターネット)を駆け巡った時代がありました。

Wikipediaによると2016年。2024年の今から8年前のこと。

この「保育園落ちた日本死ね!!!」は、その年の流行語大賞にもノミネートされました。

しかし、子育て当事者ではない人にとって、「保育園落ちた」が何故「死」につながるのかが、イマイチわからないと思うんですよね。

「保育園」と「死」って最も遠いイメージじゃないですか。

そのあたりを、何度も経験したワタシがお話をいたしましょう。
またちょっと長くなりますが。


1番目の子が3歳、2番目の子が1歳の時、ワタシは仕事を再開しました。

クビになった会社に頭を下げて「外注」としてフリーランスで仕事を受注するようになりました。

そこで、仕事をしている間、子どもを預ける必要が生じたので、自治体の「認可保育園」に申請しました。

ワタシは当時「保育園」のシステムをゼンゼン知りませんでした。

「保育園」と「幼稚園」の違いさえ、わかっていませんでした。

しかし。皆さん知ってます?「保育園」と「幼稚園」のどこが違うのか。

いや普通知らんでしょ?
そこで、ワタシは猛勉強しました。

保育園には「認可」と「認定」があること。
「認可」は保育料が安くて「認定」は保育料がめちゃくちゃ高いこと。
さらに「無認可」という法律に縛られない保育施設があること。

記憶を遡ると。ワタシ自身は「無認可」の保育園で育ちました。

寺院の僧侶が園長をしている「福祉施設」としての保育園。
昭和の九州では、幼稚園じゃなくて保育園に行く子どもは「働く母親から構われる事がないかわいそうな子」みたいに扱われる存在でした。

でもワタシは、お寺の天井に描かれている曼荼羅を眺めながらお昼寝するのがけっこう好きでした。

都会で育ち、ミッション系の幼稚園に行った配偶者に、お寺保育園の「曼荼羅昼寝」の話をしたら「あぁ。。だから電波系になったんだね...」と憐れむような顔をされました。

…すいません。脱線しました。

保育園に子どもを預けたい。と思った時、すぐに預け先が決まるわけではない。申請して厳しい「審査」をくぐり抜けなければならない。
保育料が安い「認可保育園」に入るためには、大学受験レベルの「倍率」がある。
とその時知りました。

認可保育園だったら一ヶ月3万円の保育料が、認定保育園だと一ヶ月8万円かかる。
その差額である月5万円は己の給与から負担しなければならない。

月5万の差はデカい。なんとしてでも「認可保育園」に入れなければ。
そこから「認可保育園入園」へのロング&ワインディングロードが始まりました。(続く)


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