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臨場感のある前世の夢

ずっと前から気になっている夢がある。

あまりにも臨場感があり、夢の中であったのにもかかわらず、本当にたった今起こったことのように、私の心臓はバクバクして、どうしようもない焦燥感に駆られ、絶望的な感情が内側からわき起こった。

今でも近所にある、その見慣れた風景に私はたたずみ、頭の中が真っ白になって、呆然とそこに立ちすくんでいた。逃げ込んできた。。。といった表現の方がしっくりくるかもしれない。

こんな夢を見るのは初めてだった。陰謀論の見過ぎで、私はパラレルワールドへでも来てしまったのかと一瞬疑った。日差しや景色があまりにもリアルすぎるからだ。小刻みにふるえる自分の手がアップに映し出され、その日差しの中に溶け込んでいった。

夢の中でも、この時の感情は鮮明に伝わってきた。そう、私は、たった今、だれかを殺めてきたのだと、心が感じていた。DNAに刻まれた前世の自分の記憶が、突如蘇ったかのようだった。私がたたずんでいた場所は、スーパーまでの道のりにある、とある一軒家のわき道で、小道沿いに草花が並ぶ緑の一画だ。あの夢の中の風景とまったく変わらない場所だ。そこを通るたびに、胸が高鳴り、あの不思議な前世の夢を思い出す。そこだけが異空間のようなエネルギーを放っているのは確かだ。

そして、夢の終わりにはいつも誰かが私を大声で呼んだような錯覚で、はっとして夢から目覚め、現実の世界に戻ってくる。

もうひとつ、私には臨場感あふれる子供の頃の夢がある。

いつも熱を出すたびに見る同じ夢がある。いろんな色の絵の具をぐちゃぐちゃに混ぜ合わせたような、色とりどりの長いトンネルを延々とぐるぐる身体を回されながら、くぐりぬけている夢だ。そして、この夢を見ると、かならず頭の奥のどこかが猛烈に痛む。言葉では言い表せない奇妙な痛みというのだろうか。経験したことのない違和感だ。

そして、そのトンネルをくぐりぬけると、私はいつも異空間に飛ばされる。そこでは、自分がどこまで高く飛べるか、ジャンプ遊びに興じていた。そこは、現在と同じような建物や風景があるのだが、なぜか重力が今の地球より軽く、思いっきりジャンプすると、ビルの3〜4階部分くらいまでは楽に到達できるのである。

私は、なぜだかそのジャンプ力に自信があったし、新記録をうちだそうと、常に高く高く飛ぼうと挑戦していた。高くジャンプをするたびに、身体の感覚も確かに浮遊していることを感じた。階段から落ちる夢の反対バージョンとでも言ったらいいのか、とにかく浮遊している時は気持ちがいい。夢の中でリアルにこの感覚が体感できるのは、とても不思議だ。

こういった、リアルな夢にどんな意味があるのか、よくわからないが、確かに言えることは、私は過去に(前世で?)これらの体験を実際にしたのだという記憶だ。でないと、あのリアル感はとうてい味わえない。もしくは、ワンネスという考えのもと、ソウルメイトや他の誰かの実体験をシェアされ、それを思い出していたのか?

いずれにしても、夢にはまだまだ解明できない不思議なことがいっぱいつまっているような気がする。夢の世界が現実なのか、こちらの世界が現実なのか、あるいはこの世がまさかのVRの世界なのか。。。こればっかりはなんとも言い難いが、こういった謎めいたことは、すべてが解明されると、とたんにつまらなくなるので、個人的にはこの世が現実の世界だと信じて、このままの人生をまっとうできれば幸せなんじゃないかと思ったりしている。。。笑。

Soul Tree/ Sachi






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