才能って、バカと紙一重だよね?!
近所の美術館でエッシャー展やってたから、見に行った。
私、美術にはとんと興味がない。全く才能がない。美術の授業なんてさ、絵描くよりも絵の具の調合に必死になってたもんね。
で、結局ウンコ色っつーか、ドドメ色っつーか黒に近いきちゃない色がうまれて絶望!!みたいな。
白、白、こういうときは白をまぜて回復ーー、って、いつも白ばっかりつかうから、白の絵の具もうぺったんこ。
ないの。白。これでもかって圧力かけてヒリ出しても、乾いたカスみたいなのしかでてこん。で、結局そのドドメ色で空ぬったりしてましたよ。
快晴なのに。ね。
でセンスがないので、美術館とかどーでもいいんですが、エッシャーだけは好き。だってすごいんだもん、絵。
意味がわからんもんねー。
この絵どうなってんすか?
しかもさ、彼さ、絵じゃないんだぜ、版画だぜ。
私、絵でも描けないのにさらに木とかに彫ってるんだぜ。超尊敬。
で、見終わった後なんかその気になって画用紙と鉛筆買ってみた。
6Bの鉛筆。なんかそれっぽいやつ。
何かにつけすぐに影響を受けるのが私の短所であり、短所である。
とりあえず生後4カ月の息子を描いてみた。
私の中でちょっとした期待がなかったと言えばウソになる。
なんか、これをきっかけに絵に目覚めて書きまくって賞とって画壇にデビューみたいな。
で、「どうして画家を志したんですか?」ってインタビュー受けた時に
「はじめて息子を描いて絵のおもしろさに目覚めました」
とかそういうコメント言おうってとこまで妄想した。
後にわたしの半生がドラマ化されて、この場面が再現されたときに
「これが画家である彼女を作る原点になったのである」
みたいなナレーターがはいることまで想定した。
で、書けた絵。
リアル。
リアルキッズ。
写実派っていうんでしょ?こういうの。え?違うの??
やー、どっからどう見てもおっさんだよね。政治家の貫録あるよね。
私の書いた絵を見て夫が
・・・・
みたいな無言の感想もらすからさ、
「じゃ、あーた書いてみてよ」つって夫が書いたのがこれ。
ミルク飲んでる息子。
おっさんやん。口に腕突っ込まれてるおっさんやん。
何一つ赤ちゃんらしいところないやん。
大笑いしたら、夫、気分害してました。
ごめんなさい。
画用紙は息子がもう少し大きくなったら
落書き帳として進呈しようと思います。
(2009年1月19日のブログより抜粋)
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