肌温度

ひさしぶり、だなんて
昔は思わなかったのに
2週間がこんなに長いなんて
好きにならなきゃ気づかなかった

隣に立つきみの
服のにおいが懐かしい
その奥の肌温度がよみがえる

ほんのすこし触れた手が
それ以上近づかないきみの手が

鼓膜をくすぐるきみの声で
もういちどだけ、好きと言って

急ぎじゃない用事さえ
期待のカケラに変わってしまうから
笑ってないきみの目の奥にさえ
何度も何度もすがってしまう

ごめんね、無理させて

会えばきっと些細なことでも
傷が増えてくだけ
それでも消せない想いの
生きてく道がわからない

きみさえいれば、全部解決するのに

今日も願うだけ
ひたすら願うだけ

振り向いてもらえますように
今度こそわたしだけのきみに

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