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彼は本当に船長になっただろうか

学生時代のバイト先で一緒に働いていた男の子で、

映画「タイタニック」を観て、

感動して、

そして「船長になりたい」と大学を辞めると言った子がいた。

本人によると、当然家族会議になったそうで、とりあえず休学の方向で収まったらしい。

同い年の子だったけど、私は短大生だったので私の方が先にバイトを辞め、

その後どうなったのかは知らない。

私もプロフで「全米が泣いた」映画は観ません、と書いてあるが、
「タイタニック」は観た。レオナルドディカプリオ好きの姉と3回も観た。
3回目にはもう英語のセリフをところどころ覚えていた。
当時CD売り場で働いていたのだけど、タイタニックのDVDは本当によく売れた。

そして話に戻ると、

その彼は「船長になりたい」わけじゃなく、

その「船長の生き様」に感動したのではないかなと・・・。

当時も、私たちバイト仲間はみんな同い年だったからその話に絶句した後、
「でもさ、それは・・・」
とみんなで諭そうとしたような気がする。

でも今は、「船長になるのは違うよ・・・」ということでもないな、と思う。

人生、何がきっかけになるか分からないと思うから。

「タイタニック」はただの入り口に過ぎなくて、

勉強して、船の仕事に就いて、船長を目指して長年働いているうちに

船の仕事自体に魅力を感じたり、海を見て思うことがあったり、

新たな人との出会いによって、また新しい夢へと舵を切るかもしれない。
・・・(船だけに(笑))。

そしていちばん確かなことは、
彼は迷っていなかった。

だからどこへ行っても、一生懸命にやっているんだろうなと思う。

年齢的にはどうだろう?

もう船長の役職についているだろうか?


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