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エンジニアの経験を価値に変える

長く同じ環境で働くことで保守的になってしまうリスクに関して話したところ、USのアメリカ人元同僚から次のような指摘をもらった。

「それもわかるが、さらに日本の企業は「経験とか年を取ること」を否定的に捉えるケースがある。」

それを聞いた瞬間、日本には「敬老」という言葉もあるぐらいだし、そんなことはないと一瞬反発した。 ただ、少しそのことについて少し考えてみると確かにそういうケースもあるかもと思った。

日本では年功序列という、これまで暗黙的に受け入れてきたシステムはすでに制度破綻しているし、エンジニアの35歳定年説も元々はエンジニアの経験や年をとることに対するアンチテーゼの意味合いもある。

これはエンジニアの経験の価値を全く理解していないと言える。
しかし、いつの頃から経験を軽視し、そこから学ぶことが減りつつあるのだろうか。リスキリングと称して、過去の経験を無かったことにするような動きも見える。
もちろんエンジニアリングに関しては新しいことが次々と出ている。しかし、過去を知っていることが強みになることは多々ある。

私はすでにエンジニアとしてはかなり高齢の方であるので、自分でも気づいていない若者の思いがあるのかもしれない。
もしかすると日本全体の過去30年間の低成長が、今の若い世代から見た年長者の経験に対する価値を相対的に低下させているのかもしれない
年長者の経験をどう活かすか、年長者はその経験をどうやって今の価値に変えるか、それぞれの世代が考えていかないといけない。
年長者の外部発信の不足が過去の経験を錆びさせて、他者からみて抜けない刀みたいになっているのは1つの要因と思っている。

私個人としてはリスキリングで中途半端な存在になるのではなく、今の経験に対してプライドを持ってアップスキリングし続けていく。

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