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散歩がてらの収穫

 昼過ぎに庭先を掃除していたら、姿を見かけたといって上のお母さんから連絡をいただきました。

「ちょっと時間あるかしら? お宅のベランダから見えるところの畑にいるから、よければ手袋とビニール袋をもって降りてきませんか?」

 畑でビニール袋。これは何か収穫したものをお裾分けいただけるんだろうか…などと、やや意地汚いながら、喜び勇んで駆けつけました。

「ここにね、シソを植えてるの。ワタシ、実の生るものなら何でも植えちゃう癖があるのね。だって、ちょっと食卓にのせるのにいいでしょ」

 この感覚、とっても分かります。庭から、ちょっとした葉っぱや実をもぎって、食卓に…。これまで夢に見ていた生活です。

紫蘇の実が繁茂して

 そういえばあたり一面、シソが旺盛に生えています。葉っぱは青々として、白い可憐な花を付けて、そして茎にびっしりと実がついて…。

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「葉っぱは若いうちだとおいしいけど、いまはもうダメ。この時期は実がおいしいの。放っておくと種が落ちて、すぐにまた生い茂っちゃうから、できるだけ実を持って行って欲しいのよ」

 うれしいお申し出です。この時期、実がまだ緑色のものだと、おいしくいただけるそうです。さっそく実をもごうと手をやりかけると、

「ダメよ。手袋をしないと、アクが強いから手が真っ黒になっちゃうわよ」

 へぇ~。そうなんですね…。また一つ勉強になりました。

 持ってきた手袋をはめて、実のついた房を根元から先まで指先でつまむように、実をこそぎ落としていきます。トゥルトゥルと、実が手のひらに残っていきます。…う~ん、至福の時。

ご飯のお供を作る!

 数分で袋一杯になりました。

紫蘇の実

 帰りがけにきけば、

「この辺は空気も綺麗だから、洗わなくても大丈夫。そのまま醤油につけておくだけ。2~3日もすれば紫蘇の醤油漬けができるわよ」

 いいですね。白いご飯の最高のお供ですね。さっそく醤油漬けと、麺つゆにつけたものを2種類作ってみました。

紫蘇の実漬け

 にしても、ちょっとした散歩の距離にある小さな畑で、ほんの数分の収穫と、その調理…。

 この日常性が何とも堪りません。できあがりが待ち遠しい!


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