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柿。裾で拭いてかぶりつく! (10/25)

 先日につづいて農作業に誘われました。
 今回は果樹。この時期ならではの、そう、柿の収穫です。

 これは、わが家の庭にある柿について話が及んだときのこと。どうもうちのベランダに面した場所に生えている柿は渋柿のようで食べられないそう。庭にはあと2本ほど、甘い実がなる木もあるようなのですが、なにしろ柿もぎなんてタイミングもわからないし、どれが旨いか、甘いかなんてわかりません。

 そう話したら、上のお母さん。
「じゃ、うちの町中の畑で育ててる柿を食べたらいいわよ」
 とのことで、それでこの日の柿狩りが実現しました。

 松井田のこの周辺ではイノシシやサルが出るそうで、果実や根菜類は根こそぎ持っていかれてしまうそうです。だから上の家では、あまり被害のないネギを専門に扱うことにしたのだそうで、果実や根菜類は、獣の出にくい、町中に近いほうにある畑でつくっているとのこと。

畑のわきに植えられた果樹

 その畑に、息子さんに連れて行ってもらいました。
 出荷のために栽培しているのではなく、畑の脇に数本の柿の木を植えていて、それが実をつけているかどうかを見分にいく、という名目ですが、そのじつ、わたくしに柿の収穫を体験させてやろうという、ありがたいお申し出です。

 ここに植えてあるのは富有柿。息子さんいわく、
「ぜんぜん生ってないなぁ。ことしは不作だな…」
 とのことですが、一つの枝に4~5個の柿が鈴なりで、その枝が数本あります。

 日に当たる枝には深くオレンジに熟した柿があるいっぽう、日陰にはまだ青さが残るものもあります。これを、青々としているもの以外、ぜんぶ取っていきます。

 高枝切りばさみの一種で、枝をつかみながら切り落とせる、という便利な道具があるんですね。これを操作させてもらって、切ってはカゴに入れ、を繰り返して、30個ほどの柿を収穫したでしょうか。

ワイルドに!

 車に戻る途中で、息子さんが丸々と熟した柿を手渡してくれます。
「皮が厚くて硬いのもあるけど、富有柿は薄いから、そのままいけますよ」
 と、息子さん、柿をツナギの袖口で2~3度こすると、そのままガブリ。

 いやぁ、たまりませんな…。
 こどものころ、近所の庭から柿をもいで盗んだことはありますが、それでも甘いか渋いかわからず、きれいか汚いかも不明なだけに、そのままガブリ、なんて経験はありません。

 それが、知り合いが育てたもので、甘柿だとわかっていて、空気もきれいで、農薬なんかも使っていません。なんの心配もなくかぶりつけるんです。

 真似してこっちも、ツナギの左腕でゴシゴシとツヤだしして、ガブリ!

 硬さといい、甘さといい、ついでに香りまで。
 最高の一口です。
 西部劇にでてくるワイルドな男になった気分で、いっきに柿を頬張りました。

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