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『道普請』で地域住民との初交流

 移転8日目は、秋らしく高い空--。
 庭の物干しロープにはアカトンボが戯れています。

アカトンボ

 この日は『道普請(みちぶしん)』の日です。
 朝8時に集合して、地域内の道ばたを綺麗にしていこう、という年1回の集まりなんだそうです。

 丘の中腹にあるわが家のさらに上、丘のてっぺん近くに住まわれていて、新参者のわたくしを何かと導いてくれる農家のお母さん(上のお母さん、と呼んでます)に教えてもらっていたとおり、一輪車、竹箒、箕(大きなチリトリ…ですかね=トビラの写真をご参照あれ!)を用意して、集合場所まで伺いました。

7軒のお隣さんたち…

 行ってみると、わが家を含めて同じ地区に住む7軒のみなさんが集合されていました。ほかにも1軒あるそうなのですが、お年寄りのため不参加とのこと。

 はじめてご挨拶をして、全員が集まるまでちょっと歓談タイム。新参者が緊張をもたらしているのか、なかなか会話も弾みませんが、区長さん(だったと思います。組長だったかな…。呼称や肩書きはおいおい覚えていくしかないですね)がいて、会話の中心にいるおばさんがいて、同じ群馬県内から4月に超してきたばかりという若いご夫婦もいたりして、少しずつ溶け込めていけそうな感じです。

 国道から入ってきて、地域内を通る道の清掃が始まりました。

 鎌を手にする人、竹箒を持ってきた人、草刈り機でジャンジャン草を刈っていく人。そのなかで重宝されていたのが、上の家の息子さんがもってきたブロワーでした。背負う形式のエンジン付き。箒で掃くには重い塊でさえ、ブォーッと吹き払ってくれました。

 エンジン式ブロアー。ほしいな…。

専業農家は少ない?

 最初に話しかけたおじさんが、ぽつりとこう言っていました。
「あそこの家は農家だから、本格的な機械をもってるんだよな」

 ってことは、この辺の人で田畑はもっているとはいいながら、専業農家はすくない、ってことなんでしょうか…。

 道沿いの田畑や、どなたかの庭から伸びている雑草を切り払い、竹箒で集め、箕をつかって一輪車や手押し車へ。これを空き地(これも区内のどなたかの所有されている土地なのですが、手がいれられず何にも使っていない荒れ地)に捨てに行きます。

 地域の道といっても、全長で250mが、せいぜい300メートル。これを7~8人で掃除していくのですから、さほど時間はかかりません。1時間もかからずに終わってしまいます。

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 あとは、恒例になっている休憩所(知らなかったのですが、ちょうど道の中央部分にある広さのある場所がわが家の駐車場前だったんです。ここが皆の休憩する場所になっていたのです)で、お茶を飲みながらの世間話がはじまります。

世間話には貴重な情報が

 なんでも、この道普請、いま70歳くらいのおばさんがいうには、
「私の子供のころに『ひさしぶりに道普請を再開しよう』ってことになって、いらい毎年続いてるのよ」
 とのこと。

 この時期に行われる理由については、上の家の息子さんがこう話していました。
「みな暑い時期をさけて、秋口に生い茂った雑草を刈ることが多いんでしょうね。その処分も含めて道普請がこの時期におこなわれるんでしょうね」

 さらに、区長さんがいいます。
「いつもなら、道沿いの畑や庭の雑草を刈りながらゴミを集めていくので、もっと時間がかかるんだけど、今年はみなさんが一生懸命、事前に掃除してくれていたので、短時間で済みました」

 こういうご近所さんの世間話にこそ、知恵が詰まっているんですね。ずいぶん勉強になりました。

    ●

 この日はこれで散会になりましたが、道普請の作業中に、何人かの方がわが家の庭から伸びている雑草を刈ってくれていました。お恥ずかしい…。

庭の雑草

 1年目だからこそ、うっかりで済みましたが、やはり自分の家の雑草が処理されていないのは恥ずかしいことですね。

 気をつけてマメに庭作業をしなくちゃ、と反省した次第でした。


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