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田舎生活、はじめました

 思い切って、群馬県に移住しました。
 東京近郊での生活しか知らないのに、後先考えずに移住を決めてしまったのです。

 もっとも、移住先は亡き父が生前に買い求ていた住宅で、これまで家族・親族が別荘として使っていたので、まったく初めての地、というわけではありません。

 さらにいえば、ここは、わがご先祖様が眠る菩提寺の近く。幼少期からたびたび墓参に訪れていた場所でもあり、それなりになじみのある土地でもあるのです。

 群馬県安中市松井田町--。

 いってみれば関東平野の北西の端っこ。すぐ先の碓氷峠を越えれば、もう信州は軽井沢。まさに平野が切れて、これから山間部にさしかかろうか、という位置関係にあるんです。

 ここに、しばらく住んでみようと思ってます。

役所手続きと荷物搬送

 この地への移住を決めたのは8月末。暮らしていた東京・文京区のアパートで荷物整理をはじめたのは9月に入ってからでした。

 わずか1DKのひとり住まい。荷物はさほどのこともないだろうと、学生時代に引っ越しを繰り返していたときの感覚でレンタカーでの搬送を計画したのが、そもそも的外れだったのかもしれません。

 6年も同じ場所に住むと、それなりにモノがふえているんですね。

 9月半ばにハイエースバンを借りて大物を運び、兄弟のワーゲンバスで家電類を搬送。さらに普通車で2往復もしたあげく、最後の読みを間違えて、引っ越し当日は40㍑のリュック満杯と、さらに手提げ紙バッグにパンパンの荷物を持ち運ぶハメに…。

 引っ越しにかんする諸手続きも煩瑣でしたねぇ…。

 転出届、国保と年金といった役所関係だけでなく、電気やガス、水道への使用停止の連絡、郵便局や銀行やクレジットカード、くわえて各種ネットショッピングへの住所変更手続きと、毎日なにかしらの作業をしてました。

 荷物を運んだら運んだで、あとが気になって、なんどか荷物整理のための行き来があって、その合間を見て、群馬での生活必需品である中古車購入の作業もすすめ…。

 痛恨だったのが、ほぼすべての家具類を移転の1週間前に運んでしまったために、移転元アパートでの最後の1週間は、音もない、食事もできない、洗濯はコインランドリー…と、とかく不便な日々を過ごしたことでしょうか。ゴミ出しの曜日があわず、最後の数日で出たゴミの処分に困ったことも付け加えておきます。

 引っ越しは綿密な計画が必要だってことなんですね…。

移住1日目--

 ただし、それだけの準備があったからこそ、移住の当日は割とスムーズだったかもしれません。

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 当日の午前中に最後の荷物をまとめ、不動産屋の到来を待ち、鍵を渡せば、あっけない出立です。この1ヶ月で何度か往復し、ようやくその長さにも慣れてきた東京から松井田への電車旅。

 高崎駅で、ほぼ1時間に1本の信越本線での接続がうまくいかず、2時間半ほどかかりましたが、さすがに「西松井田駅」の駅名標をみたときは、「これからお願いします」みたいな、なんだか神妙な気持ちになりました。

 そこから、ゆるやかながら延々とつづく上り坂を歩いて20分。
 ようやく「新しき我が家」に着いたのです…。

 最後の荷物を開いているときに、中古車屋さんが納車までの代車を運んできてくれ、また圏外だった従来のWi-Fiにかわる新しい機種も届き、さっそく田舎暮らしに不自由ない体制ができあがりました。

 ご近所さんへの挨拶をすませ、鶏缶をつかった親子丼で質素な夕食。国道沿いだった前のアパートと違って、21時を過ぎると、もう周囲に物音がしない環境にあって、「静かすぎて落ち着かないんじゃないか」なんて懸念もあってドキドキの移住初夜…。

 なんのことはありません。疲れてぐっすり眠りに落ちた次第でした。


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