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これで良いのだ。
朝起きて学校へ行こうと思いましたがすっかり心が折れてしまいました。
こういう日はおとなしく炬燵で丸くなって音楽を聴いているべきなのですが、卒論演習の報告と史料分析は待ってくれません。よくよく考えると今日は勤労感謝の日です。しかし、テレビは平日のプログラムがやっています。みなさんお疲れ様です、という気持ちを抱えてなんとか炬燵から脱出。する決意をします。
すでに昼前。
昔々、そのまた昔、小学校を休む時、居間に布団を敷いてもらうのがなんとなく好きで、そしてその状態で笑っていいとも!を見るのが好きでした。言葉に形容しがたいあの気持ち、何なんでしょう。単なる背徳感とは違う気がしています。
笑っていいとも!はもうやっていないので、適当にテレビをつけながら、もぞもぞと炬燵からはい出します。
支度をし、家を出て、さらに街に出ると、当たり前のようにお店は空いてるし、バスは動いているし、学生はバイトしてる。なんだが急に肩身が狭くなって、研究室にひとり向かいます。
お気に入りの曲は、いつもと変わらないメロディーと歌詞とギター、ベース、ドラムの音をイヤフォンで奏でているはずですが、どうも今日は煩かったので風の音だけを感じます。しかし、すぐに寂しくなってしまったので、普段聞かない曲をチョイスします。新たな出会いはこういうことで生まれるのかもしれない。
途中で雨に降られてヤな気持ちにある。でも曇天なのに傘を持ってこなかった私が悪い。ヤな気持ちなる。
研究室でも結局、終始上の空でした。どうせ今夜もバイトは忙しくて定時には上がれないんだろうな、とかしょうもない事ばかり考えていました。バイトへ行くと、事実そうなりました。昨日もその前入った時もそう。帰り際、一緒に上がった後輩が煙草を1本くれたので、共にプカプカさせます。メンソールは普段吸わないのでスースーする感触を楽しみます。心までスースーしてるもんだからたまったもんじゃないよ。
でもって、帰宅。ついてくるのは取れない疲労と残業代と社員の不機嫌な空気。
さっさと幕を下ろして今日と言うステージを終わらせます。
おやすみなさい。カーテンコールは無しで。
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