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【#日々肥える/ニコラス新橋店】「初めて」は「贅沢」

ピザが好き。


もっちり生地のナポリ風ピッツア。

パリパリクリスピーなローマ風ピッツア。

分厚いパン生地に、具材たっぷりのアメリカンピザ。


私は恥ずかし気も無く「前世はイタリア人だ」と豪語するような人間なので、
ピッツア(ピザ)にはちょっと煩い。


と言うより、「煩い自分でありたい」というめんどくさい性格だ。
(実際には凡な舌の持ち主故、冷凍ピザも喜んで頬張る)

そんな私にとって、東京という街は世界屈指のイタリアン料理店が
ひしめき合っている、まさに楽園のような街だと思う。


以前、仕事で台湾に行った際、現地で旅行メディアを運営している社長さんと
会食していた時のこと。

彼は台湾人なのだが、コロナウィルス騒動前は月1回は訪日し、
各地の名店(焼肉、日本料理、ジャンル問わず)を回ることを
趣味にしているような、日本グルメフリークだったのだが、
社長の話を遮ってまで私が声を大にして放った一言は、


「社長、東京は世界一イタリアンが美味しい街です。
日本では寿司では無く、イタリアンを食べてみて下さい。」

(イタリア人は怒っても良い)

延々と「東京×イタリアン」について綴りたいところだが、
本題から逸れそうなので、我慢我慢。


東京に数多あるイタリアン料理店、その中でも「日本初のピザ」を
謳うイタリアンがある。


それが本日のお店...

■ニコラス(新橋)



この店に出会うまでは「ニコラス」と言えば「ケイジ」だった私だが、
(やっぱり初代ダイ・ハードが良いよね。あのテンションは吹替えが映える)

一度このお店のピザを味わってからは、「ニコラス=ピザ」になってしまった。


ニコラスへの入店きっかけは前評判を聞いて、
では無く全くの偶然だった。

その日プライベートでお台場に向かう予定のあった私は、
ランチを新橋で取ることにして、駅周辺をブラブラ散策していた。

この日は得意の優柔不断が発動してしまい、
あーでもない、こーでもないと理由を付けては多くの店を見送ってたのだが
突然通り雨が降ってきた。

雨宿りとランチを兼ねてニコラスの門をくぐったのだ。


地下に広がるムーディな空間...


ニコラスは地下に位置する店舗である。

店内は少しダークでスモーキーな空気が漂っており
さながら「映画:ゴッドファーザー」で出てくるような
渋く、大人な世界観が広がっている。

私が高校生で、初彼女を連れてくるには適していないが、
アラサーの雨宿りにはぴったりである。

メニューにも記載されているが、
ニコラス一推しのメニューは何と言っても「日本初のピザ」だ。

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何が「日本初」かと言えば、「ピザを日本に初めて紹介したお店 since1954」
とのこと。

前世がイタリア人の私には感謝しかない。
美味しい文化をグラッツィエ。

どうやら本当に「日本初」は姉妹店である「六本木店」だったとのことだが、
残念ながらそちらは閉店してしまったようだ。


こちらのピザ、私の拙い舌で表現するなら「唯一無二」

昨今当然のように食べられるようになったイタリア式の
「ローマ風ピッツア」、「ナポリ風ピッツア」、

アメリカ式のピザ、いずれにも当て嵌まらない。

癖の無いチーズの贅沢な油がシンプルな具材と上手く調和し口中に広がる。

文字通り「ここでしか味わえないピザ」だと思う。


個人的に好きなメニューは、日替わりランチで出てくる『チキンカツ』

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「揚げ物×チーズ×トマトソース」。
無敵のコンビネーション。


『茄子と厚切りベーコンのトマトソースパスタ』のクラシカルな味わいも良し。

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かつてのニコラス(六本木店)には多くの著名人が
「ピザ」を食べるために訪れたと言う。

海外セレブから皇室の方々まで、幅広いVIPが追い求めた味。


デリバリーでもコンビニでも。
何不自由なく「ピザ」が食べられる令和だからこそ、
「初めてのピザ」に会いに行く一日は贅沢と呼べる。

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