大人の発達障害【読書メモ】

この記事はさぼっち個人のメモです。
読者向けに編集してません。ご了承くださいm(__)m

本の情報(かんたん)

●書名:大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本
●著者:備瀬哲弘(びせ てつひろ)
●ISBN:9784087453713

https://www.amazon.co.jp/dp/B072C5RLG4/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

本の目的

大人の発達障害(広範囲性発達障害PDD)の理解を一人でも多く増やす。

もくじ

①発達障害を整理する
②発達障害に注目する3つのポイント
③発達障害への理解

①発達障害を整理する

【主題の結論】
●軽度発達障害、ASD(自閉症)、アスペルガー症候群は混同されがちであるあるが、別物である。

【結論を補助する具体例】
軽度発達障害は、大きく5つに分けられる。
【1】広範囲性発達障害(PDD)
自閉症、アスペルガー、小児期崩壊性障害、レット症候群を含んだ概念。
自閉症スペクトラム(ASD)とほぼ同じ意味で使われる。

●アスペルガー症候群
自閉症と違って言葉や知的発達の遅れがない、目立たない特徴がある。
知的レベルが一般の人と変わらないぶん、悩みやハンディキャップへの理解が難しくなることがある。

●自閉症スペクトラム
ローナ・ウィングが提唱した概念。
重度のものから経度の症状まで、はっきりした区別なく連続している症状をしている。虹に例えている。
区別のない連続した状態を「連続体(スペクトラム)」とよんでいる。

【具体例】

【2】注意血管多動性障害(AD/HD)
症状のバランスによって、3つの区分に分けられる。

●AD/HD不注意優勢型(注意欠陥性障害とも)
●AD/HD多動性ー衝動性優勢型
●AD/HD混合型

AD/HD不注意優勢型は大人になっても現れる症状で、本書のテーマ
AD/HD多動性ー衝動性優勢型は子供時代に多いが、加齢とともに収まっていく傾向がある。

下記3つは本書で解説されていないため、説明を省略されている。
【3】学習障害(LD)
【4】発達性協調運動障害
【5】軽度の精神発達障害(知的障害)

これら5つの発達障害は、それぞれが明確に分かれているわけでも、個人が一つにだけ当てはまるわけでもない。
PDDとAD/HD両方の特徴を持つ場合もある。

【図:該当する人数のピラミッド】

【図:知的能力/重度を軸にとったメトリクス】

②発達障害に注目する3つのポイント

【主題の結論】
「ちょっと変わっている人」を判断することが3つある。

●社会性があるか?
他人とうまくコミュニケーションをとれるか?
会話の文脈から言外の意味を拾った上で状況を理解できるか?
●意思疎通は取れるか?
言葉や表情、身振りなどで他人と意思疎通できるか?
●想像力のズレや強いこだわりはあるか?
他人の気持ちを推量ることにズレはないか?
その結果として、ある物事に必要以上にこだわっていないか?

ウィングは言葉遣いやコミュニケーションに問題のない人にも、自閉症の人にも3つの観点から発達障害を判断できると述べている。

発達障害への理解


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